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zoom RSS 日中国交正常化の日/ 北京ヴァイオリン(2002・中)

<<   作成日時 : 2005/09/29 00:58   >>

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9月29日は「日中国交正常化の日」。

1972(昭和47)年、日本と中華人民共和国との間の国交正常化共同声明(日中共同声明)の調印式が北京で行われ、
田中角栄、周恩来両首相が署名しました。


友好のしるしとして中国から日本にパンダがプレゼントされ、日本は空前のパンダブームに。
パンダのお返しに、日本からは桜の木を200本ほどプレゼントしようということになりましたが、
ここで田中角栄がひと言。

「ケチケチしてないで、ゼロをひとつ増やせ」

というわけで、2000本の桜が中国に送られたのでした。
なんかいい話だな。

というわけで、今日は最近見た中国映画の感想を。

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タン・ユン チェン・カイコー リウ・ペイチー


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原題は「在 [イ尓] 和一起」(あなたと一緒に: 英題 "Together")といいます。

公式サイト


「さらばわが愛・覇王別姫」のチェン・カイコー監督作品とあって、
淡々とした話かと思っていたのですが、これがもう

ボロ泣き

ベースはけっこうベタな父ちゃんと息子の愛情物語だったりするのですが、
父ちゃんだけでなく登場人物のすべてが寄ってたかって
泣かそうとしてくるのですからもうたまりません。


天才的なヴァイオリンの才能を持つ少年チュン(タン・ユン)。
その才能を開花させるため、父ちゃん(リウ・ペイチー)は
わずかばかりの全財産を手に、大都会・北京へと上京してきます。

この父ちゃんがすごくいいんです。
息子を少しでもいい先生につけようと必死に走り回る父ちゃんが、
最初は単なる親バカに見えるのですが、
話が進むにつれ、実はそうではないことがわかってきて…。

「才能をもって生まれてきた子供を音楽家として成功させることが自分の使命」
という使命感で動いているんですよね。
これは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の母親の心にも通じるものがあるし、
文化大革命の中、たくさんの若い才能がつぶされていった、
監督の世代の反省と思い入れも反映しているとのこと。

それにしても、なりふり構わず頭を下げたお陰でいい先生が見つかったのに、
「俺たちって本当に運がよかったよな!」
ってサラッと言える父ちゃんが、なんとも愛おしいです。


ここから先は、結末に触れますのでご注意を。



コンクールの順位も金とコネで決まる大都会・北京。
音楽も才能も金に変えるこの街でエリートコースを約束された
チュンは、父との別れを余儀なくされる…。
というか、役目を終えたと思った父ちゃんが、
自ら身を引こうとしたというほうが正しいですけど。

でもチュンは結局、国際コンクール出場のチャンスを蹴って、
父ちゃんのいる北京の駅に走ります。
駅の混沌とした雑踏の中、父ちゃんとかつての恩師との前で力いっぱい、
母の形見の古いヴァイオリンを弾くチュン。

対照的に、国際コンクールの華やかな舞台でヴァイオリンを弾くライバルの少女の姿も
カットバックで挿入されます。

社会的にはライバルの少女は勝ち組、チュンは負け組になりました。
でも父ちゃんは、そんな息子を最後は笑顔で抱きしめます。
社会的成功だけが音楽の成功ではないと、父ちゃんもやっと気づいたのでした。

経済発展めざましい中国で、置き去りにされようとしている大切な心。
そのことをカイコー監督は描きたかったそうです。
アメリカ型社会を目指し、勝ち組だけを崇拝している今の日本に、
そんな反省はあったのかな。こんな映画が作られてたかなあ…。

クラシックの名曲も満載。
見て損のない一本です。




*2007年4月5日より、NHK-BS2でTVドラマ版が放映されます!*

画像


父親役は映画版と同じリウ・ペイチー、チェン・カイコー監督も
芸術総監督として参加しています。

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