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zoom RSS 障害者の日/ジョゼと虎と魚たち(03・日)

<<   作成日時 : 2005/12/09 00:16   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 6 / コメント 4

12月9日は「障害者の日」。

国際障害者年の1981(昭和56)年のこの日に開催された
総理府(現在の内閣府)主催の中心記念事業「広がる希望の集い」で制定。
厚生省(現在の厚生労働省)が実施。
1975(昭和50)年、国連総会で「障害者の権利宣言」が採択されました。


今日は、足の不自由な少女と普通の大学生の恋愛を描いたこの映画。

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「障害者の日」に持ってきたけど、本当はこの映画を
「障害者を描いた映画」という風には位置づけたくないんですよね。
とてもピュアな恋物語。

足が不自由で、祖母と二人、家の中に閉じこもって暮らしてきたジョゼ(池脇千鶴)が、
ある日、ひょんなことから大学生の恒夫(妻夫木聡)と知り合って・・・。

自分の境遇を考えたら、恋愛なんてあきらめているけれど、
でももしいつか好きな人ができたら、この世で一番怖いものを一緒に見たい。
好きな人がそばにいてくれれば、怖くてもすがれるから・・・。

それがジョゼの夢でした。
恋愛もセックスもなんだかお手軽になってしまった風潮の中で、
そんな夢見るジョゼだったからこそ、恒夫も惹かれたのではないかな。

恒夫と一緒に動物園で、檻の中で咆哮する虎を見る。
こうして恋愛ができただけでも、ジョゼにとっては夢見るような幸せです。

それでいてジョゼは、恒夫との恋愛が長くは続かないことを、
最初からわかっていたようで・・・。

恒夫がいくら車椅子を買おうと言っても拒否するジョゼ。

「あんたがこうして、おぶってくれたらええやん!」
「俺が年とったらどうするんだよ」

その言葉に応えずに、海辺で恒夫の背中をしっかりと抱きしめるジョゼ。
せめてそばにいる間は、こうしておぶっていて欲しい。

そんなジョゼの声が聞こえてくるようで、
すごく胸が締めつけられるシーンでした・・・。


また、ジョゼと一緒に実家へ帰ることをためらって、
結局ラブホテルに泊まることにした恒夫と一緒のベッドの上で、
ジョゼは考えます。

深い海の底で眠っていた魚が、光に満ちた外の世界を知ってしまったら、
また海の底に戻って暮らすことなんてできるのだろうか・・・。

「それもまた良し、や」

こう言ったジョゼは明らかに、海底の魚だった頃より強くなっていたのですね。

恒夫とジョゼの別れはある日あっさりとやって来てしまうけれど、
この映画のラストシーンは、ハッピーエンドなのだと思いたいです。

電動車椅子で買物にも出かけるようになったジョゼは、
自立した一人前の大人の女性になれたのだもの。
だからこそ、恒夫とも「あっさり」別れられたのだもの。

そして恒夫もまた、もう二度と会えないであろうジョゼとの貴重な思い出と、
自分の弱さを噛みしめながら、生きていくのでしょうね。

ピュアでいてどこか官能的な田辺聖子の短い短い原作。
その雰囲気を損なわずに、障害者と健常者の関わり、という
微妙な要素も織り込みながら膨らませていったこの映画。
恋する時間の大切さ、愛おしさが胸に染みる一本でした。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
「障害者の日」で記事にしちゃいましたか。
そうしたくない気持ちもわかりますが、こういう形で、障害者が主人公の映画もあっていい、という意味で「それもまた良し、や」でしょう。

「深い海の底で眠っていた魚が、光に満ちた外の世界を知ってしまったら、また海の底に戻って暮らすことなんてできるのだろうか・・・。」

「それもまた良し、や」


このセリフは、染みますね。なんだか時間が経つとともに、心の深いとこに沈んでいくような映画です。
okapon
2005/12/08 23:51
おかぽんさん、こんにちは。

>こういう形で、障害者が主人公の映画もあっていい、という意味で「それもまた良し、や」でしょう。

そうですね。
ジョゼのことを「こわれもの」と言う祖母や、
「障害者のくせに他人の彼氏奪うなんて許されへんわ!」という恒夫の元彼女など、ドキッとするセリフも飛び出すこの映画。健常者が障害者に対して抱く感情についても、避けることなく描写されていましたからね。
「これまでのあざとい身障者映画の中に位置づけたくない」と言ったほうが正しいかもしれません。

そして、ひとりになったジョゼが戻った海の底が、以前みたいな暗闇ではなかったことがこの映画の救いですね。
ぴむ
2005/12/09 14:34
TBありがとうございました。
この映画を見ると過去の恋愛について振り返ってしまいます。ハリウッドの恋愛映画のような臭い台詞やシチュエーションがなく、リアルな恋愛を体現できます。過去に一度でも誰かを振ったことがある人は胸が痛くなります。

今度、訪れた際には、【評価ポイント】〜とブログの記事の最後に、☆5つがありクリックすることで5段階評価ができます。もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
シムウナ
URL
2008/10/22 23:10
シムウナさん、コメントありがとうございます。ジョゼ虎のページの☆印、押しときました!これってブログパーツなんですか? 楽しいですね。いいなあー。
ほかにもいろいろ、押しときました。

ぴむ
2008/10/29 21:11

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