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zoom RSS 西の日/デッドマン(95・米)

<<   作成日時 : 2006/02/04 00:55   >>

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2月4日は「西の日」。

「に(2)し(4)」の語呂合せ。
この日に西の方へ向かうと、幸運に巡会えるとされています。


ということなので、映画で西へ旅しましょう。
西部劇の体裁をとった、ジム・ジャームッシュ作品です。

デッドマンデッドマン
イギー・ポップ ニール・ヤング ジョニー・デップ


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ジョニー・デップが演じる死への道行き

この映画は「生と死がテーマ」というより、
明確に「死がテーマ」の作品だと思います。
だって、西部の街にやってきた主人公ウィリアム(ジョニー・デップ)が、
いきなり撃たれてしまうなんて。
ウィリアムはインディアンのノーボディ(ゲイリー・ファーマー)に導かれて、
死に場所を探す旅に出ます…。

ウィリアムは、いかに死んでいくのか?
人は、どのように死ぬべきなのか?

インディアンの死生観は、西洋人とはだいぶ違うようです。

死は、忌むべきもの。
死は、避けるべきもの。

というよりも、死は自然のなりゆきのひとつであり、
訪れたなら淡々と受け入れ、よい死に方をすることが重要だ。

ノーボディは、そう考えているようです。

でもウィリアムにはそれが、伝わっているのか、いないのか。

「タバコをどうだ?」
「ぼくは吸わないから」

一緒にタバコを吸うことは、友情と信頼を分かち合う大切な儀式。
そのインディアンの常識さえ、最後まで理解できないウィリアム。
異文化間のコミュニケーション・ブレイクダウンは、
ジャームッシュの諸作品では必ず描かれるモチーフで…。


死にゆくことの美しさ

ウィリアムが、死にゆく小鹿と一緒に草原に横たわるシーンは、
なんて美しいのでしょう。

死を美しく描くことは、果たしてタブーなのでしょうか。
死が特別なものでなく、誰にもいつか自然に訪れるものならば、
それを過度に望んだり、自ら断つ必要もないはずで…。

さて殺し屋に追われたり、悪者を殺したり、
さまざまな事件に巻き込まれながら、
最後にウィリアムは、魂を送るための舟に乗せられます。

「タバコを忘れるな」
「ぼくは吸わないから」

タバコは死への旅立ちの必需品なのに、
やっぱり通じていないウィリアム。
それでも彼は、舟に横たわって、
はるかな海をどこまでも漂っていくのでした…。

そこにニール・ヤングのギターがかぶさって。
深い深い余韻に浸ったのでした。
死について考えながら…。


クレイジーな殺し屋役で、シブい脇役俳優ランス・ヘンリクセンが出てる。
あ、イギー・ポップの顔も見える。
音楽は、全編、ニール・ヤングの即興。
(後に、ジャームッシュ監督によりニール・ヤングの
音楽映画「イヤー・オブ・ザ・ホース」が作られました。
この映画については、こちらのブログに詳しい記事が。)

ネオ・ビジョンかわら版


…と、見どころもたくさん。
とても心を揺さぶられた作品でした。

【今日の一枚】
デッドマン(サントラ)デッドマン(サントラ)
サントラ ニール・ヤング

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ジフルは映画音楽札幌グルメ紹介
2007/12/26 15:53

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
トラバ返信遅れてすんません!
なるほどー、な記事でした。デッドマンは、実はその当時はいまいちピンとこなかったんですが、改めて見直してみたくなる記事でした。インディアンの名前は、「ノーボディ」だったんですね。インディアンにしろアイヌにしろ、死生観は、西洋的な規範とは大きく違うわけで、そういう視点をもう少し意識して、この映画を見直してみます。
おかぽん
URL
2006/02/07 17:04
おかぽんさん、こんにちは。
そんな風に思っていただけるなんてうれしいです。
「よく生きる」ことについての映画は数あれど、「よく死ぬ」ことについて示してくれた映画はこれが初めて、と思って、とても感動した私です。
インディアンの精神文化は、機会があれば私ももっと勉強してみたいです。そういえば昔読んだ「パパラギ」は面白かったな!
ぴむ
2006/02/07 20:33
ぴむ様
albrechtです。
ぴむさんの記事のおかげで、『デッドマン』を迷わずに観ることができました。辿りついた先は別な場所になっちゃいましたけど(笑)。
でも、ジム・ジャームッシュなら、それでもいいですよね??
albrecht
URL
2007/01/30 02:58
albrechtさんの記事、読ませていただきました。うーん、深い!深すぎます!!
確かにジャームッシュは、この作品でアメリカの血塗られた!歴史について考察してみたのかもしれませんね。でも決して批判的ではなく、どこかのほほんとした監督の立ち位置がとても好きです。自由な見方ができますしね。それがジャームッシュ作品の魅力ですよね。
ぴむ
2007/01/30 22:38

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