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zoom RSS 河童が映画になりました。

<<   作成日時 : 2006/03/23 22:31   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 2 / コメント 2

先日、映画「SPIRIT」を観にいきました。

ジェット・リーの素晴らしいアクションに胸がアツくなり、
映画館を出た後、自分もヌンチャクを振り回したい気分に
なったりしたわけですが、
でもその前に、気になる予告編がスクリーンに映し出されたのでありました。
それは…

「河童」 原作:芥川龍之介

えっ!? あの芥川龍之介の「河童」が映画化!?

実は私は何を隠そう、大の

芥川龍之介マニア

なのでありまして。

なんでかって言うと、

芥川龍之介ってイケメンだし
画像



…しかし、よりによってあの「河童」を映像化するとは…。

芥川龍之介の「河童」という小説、ご存知ですか?
ある男が、ひょんなことから河童の世界に迷い込み、
しばし河童社会で生活するというお話です。

こう言うとなんだか「ユーモア小説」みたいですが、
ユーモアなんて生やさしいものではありません。
その実体は、人間社会に対する批判たっぷり、毒気たっぷりの
ブラック小説なのであります。

そういえば今は著作権が切れてるから、フリーで読めるんですよ。
いい時代になりましたなあ。

青空文庫 「河童」

前半は河童社会の様子が面白おかしく描かれていくのですが、
後半、詩人の河童が自殺するあたりから、
話はドロドロの展開に…。

で、結局はこれが全部、精神病院に入院中の男の
キチガイ話だったという、なんかもうタマラン小説です。
やーでも、クローネンバーグの映画あたりが好きな人は
ぜひ一読するべきかと(笑)

私も実は、この小説が好きでねえ。
卒論もこれで書いちゃったくらいです。
しかし先生に「河童で卒論書く」と言ったら止められました。
「芥川といえば、「羅生門」とか「鼻」だろ! 
晩年の作品ならせめて「侏儒の言葉」か「或る阿呆の一生」だろうし!」
みたいな空気があって。

しかしやっぱり、芥川を語るのに「河童」ほど重要な作品もないですね。
狂気と自殺と厭世気分。
「河童」とはそんな小説です。

ところで、芥川龍之介の小説の映画化は、これが初めてというわけではありませんね。
けっこう色々ありますが有名どころだけでも、ちょっと振り返ってみましょうか。まずは、

羅生門 デラックス版羅生門 デラックス版
三船敏郎 京マチ子 森雅之

by G-Tools


出ました黒澤映画。でもこれ、話は実は「藪の中」なんですよね。
殺人事件の状況が、証言者によってみんな食い違うという有名な話。
でも実は、未見なの…。

「藪の中」の映画化には、こんなのもありましたっけ。

MISTY〜ミスティ〜MISTY〜ミスティ〜
金城武 天海祐希 豊川悦司

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金城武見たさに観ちゃったよ…かなりトホホな映画でした…。

あ、これも映画化されてたんですね。

地獄変地獄変
中村錦之助 内藤洋子 仲代達矢

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「地獄変」もねー! 好きな小説です。
芸術を極めるために、自分の娘を焼き殺すという…。
またまたエゲツない世界ですが、小説のほうはドラマチックな展開と、
あざといまでの演出的な筆致で、読ませてくれますよー!
妖しくも美しい絵巻物を眺めているような、
めくるめく芸術的文章。あーもう読んで!!

青空文庫「地獄変」

芥川の小説の中では、一番映像化に向く作品でしょうね。

さて近年ではこんなのも。

南京の基督南京の基督
富田靖子 レオン・カーフェイ トゥオ・ツォンホワ

by G-Tools


映画は未見ですが、これも小説はとてもいい話。
貧しさゆえに幼くして売春婦になった信心深い中国の少女が、
性病に冒されてしまう。
ある夜、とある外国人客をイエス・キリストと信じた彼女は…。

青空文庫「南京の基督」

…さて、芥川作品の映画化だからといって私は、

実はあんまし観ていない

…マニアだとまで言っておきながら、あるまじき事態です。
そんなフザケた私が、なぜに「河童」の映画化にはこんなにも
反応してしまったかというと、やっぱり、

ええ!? これが!?

という驚きが大きいのでありまして。

あの「河童」をどんな風に映像化しちゃったんだろ!?
時代設定を現代に持ってきているとしたら、かなり面白いな。
あの毒々しい社会批判を現代に当てはめたらどうなるのかなー、なんて。

失業者は餓死や自殺の手間を省くために肉にして食っちゃうとか、
雄の河童が雌の河童に追いかけられて嘴が腐って落ちちゃうとか。

それに河童は特殊メイクでやるのでしょうか?
河童役に小倉一郎さんとかの名前があったけど…。
一歩間違えば、トホホなことにならないかい?
それも心配というか見ものというか…。

いろんなことが気になります!
とても一筋縄でいくはずがないぞこの映画!!

5月中旬に

ワーナーマイカル
新百合ヶ丘・つきみ野・千葉ニュータウン

で上映決定だそうです。
幸い、近いので私はきっと行くでしょう。
そして、恐ろしいものを観てしまうのか!?
ああ、今から楽しみです。

―しょせんこの世の背景の裏は、継ぎはぎだらけのカンヴァスばかりなのさっ!


そして、「河童」を見てきました! 感想はこちら
http://eigakinenbi.at.webry.info/200606/article_1.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
芥川龍之介は私も好きですね。青空文庫は愛用しています。
「河童」の映像化ってこわいような(邦画で映画化って意味で)、見たいような(^^;。
あと、病には「冒される」のでは?感冒って言うし。コテコテの理系人間なんで自信ありませんけど。
サンタパパ
URL
2006/03/28 04:57
サンタパパさん、こんにちは。
誤字さりげなく直しておきました。ご指摘ありがとうございました^^;
しかしどんな映画になっているのか、怖いですよねえ。予告を見る限りでは、なんかいいカンジそうだったんですけど。と言っても、河童の実態はほとんど明らかにならなかったんですが…。公式ページの予告編、こわごわのぞいてみてくださいね!?
ぴむ
2006/03/28 22:32

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