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zoom RSS ガッツポーズの日/ミリオンダラー・ベイビー(04・米)

<<   作成日時 : 2006/04/11 00:00   >>

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4月11日は「ガッツポーズの日」。

1974(昭和49)年のこの日、東京・日大講堂で行われた「ボクシングWBCライト級タイトルマッチ」で
挑戦者のガッツ石松がチャンピオンのロドルフォ・ゴンザレス(メキシコ)にKO勝ちしました。
そのときコーナーポストによじ登ってとったポーズを、マスコミが「ガッツポーズ」と表現しました。


ガッツポーズって、ガッツ石松が起源だったんですよおー。
OK牧場は彼起源ではありませんが。いやいや偉人です。

というわけで、ボクシングネタの映画をひとつ…
と言えばやっぱり、もう観てから1年くらい経ってしまったけれど、
今でも衝撃の残るこの映画かなあ。

ミリオンダラー・ベイビーミリオンダラー・ベイビー
クリント・イーストウッド F・X・トゥール ヒラリー・スワンク


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ボクシングはボクシングでも、なんと女子ボクシング。
それも30歳を過ぎてからのデビューを目指して、
クリント・イーストウッド演じるトレーナーの元に入門してくるという
それこそガッツあふれる女性ボクサーの姿を描いています。

才能とハングリー精神に溢れたマギー(ヒラリー・スワンク)は、
名コーチ・フランキー(イーストウッド)の指導を得てトントン拍子に勝ち進み、
文字通りミリオンダラー級の選手にまで登りつめるが…。

この映画、初めて見たときはとても違和感を覚えました。
だって、前半と後半の展開が、まったく違う映画みたいじゃないですか…。
それこそ、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」くらい違うと思うぞ。
ヘタすりゃB級トンデモ映画ですよ、この展開は。
そんな風に思ってしまって。

実は私は、イーストウッド映画ってあまり得意じゃないんです。
「ミスティック・リバー」も内容はよかったけれど、
暗くて救いがなくて、どうにも好きになれなかった。
アカデミー作品賞を受賞した「許されざる者」も、ぜんぜんピンとこなかった。

この映画も、あの結末をどうとらえたらいいのか分からなくて、
「だからイーストウッド映画は苦手」の一言で片付けてしまってました。

だけど後日、井筒和幸監督がテレビで「この映画はハードボイルドだ」と
言っているのを聞いて、やっとああそうか、と納得がいきました。

この映画の後半は、まぎれもなく尊厳死の問題を扱っているけれど、
だからといって、この映画を観終わってから尊厳死について議論する気になるかどうか?
というと、不思議とそんな気持ちにはならないと思いませんか?
是であろうが否であろうが、あれがフランキーの選択だった。
あのラストの是非を問う映画ではないのですね。
例え死刑にするぞと言われても、フランキーはああしたでしょう。
そこがハードボイルドなんですね!

そしてこの映画が描く尊厳は、生死のことだけではありません。
働きもせず生活保護に頼り切って生きるマギーの家族たち。
下手っぴいなのに能天気にボクサーを目指した半ペラくんの夢と挫折。
そのヘタクソくんの夢を壊さないように見守っているモーガン・フリーマンの
優しいまなざし。
そして、女性ボクサー・マギーの、その家族とはまったくうらはらの
最後まで尊厳に満ちた生き方。
そしてあの憎らしいライバル・ボクサーの、マギー最後の試合での、
あの行為も忘れるわけにいかないか。

さまざまなエピソードを通して、
人間の「尊厳」ということを一貫して描いた映画です。
そしてもちろん「愛」と「絆」も。
フランキーもマギーも家族との関係は破綻しているのに、
赤の他人同士の当の二人が、あんなにも固い絆で結ばれるなんて。
血のつながりももちろん大切だろうけど、人間同士の絆はやっぱり
心の問題だと、そんなことも思いました。

問題提起よりも最後までハードボイルドを貫いたことで、
この映画は名作たりえたのだな、と私も今は納得していますよ。


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タイトル (本文) ブログ名/日時
「ミリオンダラー・ベイビー」 クリント・イーストウッド監督!!!
作品・監督賞(クリント・イーストウッド)・ 主演女優賞(ヒラリー・スワンク)・ 助演男優賞(モーガン・フリーマン) ...続きを見る
ネオ・ビジョンかわら板
2006/04/10 23:21
ミリオンダラー・ベイビー/クリント・イーストウッド
神はなぜこれほどの試練を与えるのか。世の中に公平というものはあるのか。これほど感動し、そしてこれほど辛く、心が痛い映画を久しぶりに観ました。 ...続きを見る
文学な?ブログ
2006/06/24 16:51

コメント(9件)

内 容 ニックネーム/日時
ガッツの日に、この映画かい!?

と突っ込みたいところですが、さすが、なるほどな記事でした。

自分は、この映画を見て、尊厳死についてはあまり考えなかったけど、大和の特攻とは違い、こういう形で死を選択するのは、あり、だと思っています。ハードボイルド、というと、ナルシスティツクな印象になるけど、その言葉が、「尊厳ある生き方」と定義されるならば、そうかもしれませんね。

しかしぴむさんは、イーストウッドが苦手なんすかー・・・自分は、今かなり信頼できる映画作家の一人す。
おかぽん
URL
2006/04/10 23:27
おかぽんさん、こんにちは。
私はどうも、ハードボイルドって体質に合わないようです。原ォのハードボイルド小説を読んでも、「なんだこりゃ」と思ってしまったし。大藪春彦はけっこう面白く読めましたけど。
それはともかくヒロインのマギーもボクシングに生き、ボクシングに死んだハードボイルドなヒロインでした。もしこれが、マギーがボクシング以外の生きがいを見つけて…みたいな展開になったとしたら、それはそれで良い話になるかもしれないけど、それではハードボイルドじゃないってことなんでしょうし、それこそ前半と呼応しない映画になってしまうわけで、イーストウッドがそんな甘ちゃんな映画作るはずもないですしね。うーん、厳しぃぜぃ。でもだからこそ信頼できる映画人なんでしょうね。あーカッコいい。一方私は意外と「ベタドラマ」志向なのかな…(悩)
ぴむ
2006/04/11 22:30
>尊厳死について議論する気になるかどうか?

ならなかったですね。
尊厳死については考えたけれど、いいとか悪いとかそういうんじゃなくて・・・なんていうか・・・

愛や絆とか見てる側にずっしりときました。
言葉にするのが難しいですね。
ひめ
URL
2007/01/06 18:41
ひめさん、こんにちは。
ずっしりと重い映画でしたよね。
家族よりも強い絆で結ばれた二人、そんな二人が決めたことなら、たとえ生死に関わることであっても他人は口出しできないのかもしれない…とか、いろいろ考えてしまいました。
ぴむ
2007/01/07 22:49
ぴむさん。すいません。私は、URLを間違えてしまいました。私の管理ページのURLを残してしまいました。大失敗です(汗)今回のURLが正解です。前のコメントを残してくださるのであれば、ぜひぜひURLは削除してください。よろしくお願い致します。おさわがせしてすいません。
旅人誠太郎
URL
2007/04/11 00:55
はじめまして。旅人誠太郎と申します。今日4月11日は「ガッツポーズの日」ですが、偶然、ぴむさんのブログにたどり着き、どうしても私のブログでその時の記事を紹介したくなりました。ということで、勝手ながらリンクさせて頂いております。 私のブログは「今日」ということに焦点をあて、記念日、誕生花、歴史等を紹介しております。よろしければ一度遊びにお越しください。ぴむさんのブログは一番最後で紹介させて頂いております!
旅人誠太郎
URL
2007/04/12 00:29
旅人誠太郎さん、コメントありがとうございます。(URL、訂正しておきました)。
旅人誠太郎さんのブログは、記念日などの情報がとても詳しく紹介されていますね。私も自分の誕生日のページを見てみようかなと思います。
ぴむ
2007/04/12 00:32
ぴむさん。お手数かけました。自分の‘あわてんぼうぶり’にびっくりです。本当に昨日は汗、汗、汗でした。しかし、よい勉強をさせてもらいました。ネット社会は便利ですが、ひとたび運用を誤るととんでもないことになってしまう可能性があるということを。今回の事は些細なことであったかもしれませんが、ケースを変えて考えてみるとちょっと怖い気もします。ネットの向こうにいる人がピムさんのように良い人ばかりとはかぎりませんので。良い教訓になりました。でも速攻でURL訂正して頂き、本当にうれしいです。ぴむさん、ありがとう!

それからきっと、ぴむさんの誕生日は、まだ私のブログには無いのではないでしょうか。本年の2月に始めたばかりのブログですので。気長に1年分を埋めてゆきますので、また遊びに来てくださいね。
旅人誠太郎
URL
2007/04/12 01:45
いえいえ、どういたしまして。
無事リンクできて何よりです。
私の誕生日、まだなかったです(笑)。
でもこれから記事を書く上で参考にもさせてもらいますし、末永くブログ続けてくださいね。
ぴむ
2007/04/13 00:17

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