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zoom RSS 広辞苑の日/八月の鯨(87・米)

<<   作成日時 : 2006/05/25 00:17   >>

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5月25日は「広辞苑記念日」。

1955(昭和30)年のこの日、岩波書店の国語辞典「広辞苑」の初版が発行されました。
初版の編集には7年をかけており、登録語数は20万語で定価は2000円でした。
ちなみに、当時のコーヒーは1杯50円。


今日は、広辞苑でおなじみ岩波書店が経営するミニシアター、
岩波ホールとその映画について書いてみたいと思います。

岩波ホールといえば、ミニシアターの草分け的存在。
1968年に開館しました。

岩波ホールのプロフィールはこちら
http://www.iwanami-hall.com/

日本で初めて各回完全入れ替え制、定員制を実施。
上映期間の途中打ち切りをせず、30年以上にわたって良質な映画を上映してきました。

こちらは、岩波ホールで上映された主な映画です。
http://www.iwanami-hall.com/

私が実際に岩波ホールに足を運んで観たのは、
「青空がぼくの家」「森の中の淑女たち」
くらいです。
80年代までは関西在住だったもので…。
そして近年も、とんとご無沙汰しちゃってます。

でも、上記2本はとてもいい映画でしたよ!
今となっては、DVDも出てませんが…。
そういう映画を上映してくれるからこそ、値打ちがあるんでしょうかね、やはり。

青空がぼくの家」はインドネシアの映画。
貧富の差が激しい社会で、お金持ちの少年と貧しい少年が友情をはぐくんでいくお話。
貧しい少年は、ボロ家さえ追われてホームレスになってしまうけれど、
明るく生きています。お金持ちの少年は自分にできることを一生懸命考えますが、
やがて二人の別れの日がやってくる…。
最後は泣けるけど爽やかで、なかなかいい映画でした。

森の中の淑女たち」はカナダの映画。
森の中で、老女たちを乗せたバスが立ち往生。
女たちのサバイバル!が始まるけれど、生活力旺盛な彼女たちはいたってのん気。
空家を見つけたり、食糧を集めたり、楽しみながらこなしてしまい、
夜はみんなでおしゃべり。そんな中、彼女たちのこれまでの人生が浮き彫りになっていく…。
という、なんと素人ばかりを集めたアドリブ芝居で構成された粋な一本でした。

さてここで本題。岩波ホール作品の中でも珠玉の一本をご紹介しましょうかね。

八月の鯨(字幕版)八月の鯨(字幕版)
リンゼイ・アンダーソン デヴィッド・ベリー アラン・プライス


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これは私はたしか、大阪の三越劇場あたりで観たと思います。
三越デパートの最上階にあったこの劇場も、今はもうありませんけど…。
しかしこの映画もまた、DVDが出てませんねえ…。
映画検定に備えて、往年の大女優の名前を覚えるにも最適の映画なのに。
そう、

ベティ・デイビスとリリアン・ギッシュ

リリアン・ギッシュはD.W.グリフィス監督の映画によく出演していた人ですね。
はい、この監督は試験に出ますよ! 
「映画検定見るべき100本」のグリフィス監督、リリアン出演作品
「国民の創生」は1915年作品。
すると、ええ!? 1987年の「八月の鯨」の時はいくつなのっ、というと
90歳を超えてるんですね。

ベティ・デイビスは、代表作に「イヴの総て」(50)がありますが、
この映画の役柄さながら、傲慢な大女優だったとか…。
クールな瞳が印象的です。ほら、「ベティ・デイビスの瞳」っていう歌もありましたよね。
「八月の鯨」出演時は79歳。

ところがところが、「八月の鯨」ではベティが姉、リリアンが妹役だったんですよね。
十歳以上も年の差があるのにこの配役は、リンゼイ・アンダーソン監督の英断。
これについては淀川長治さんが絶賛してましたねえ確か。
気位の高い姉と可憐な妹、この配役しかありえないって。

そして、瞳の女優ベティ・デイビスが盲目の役を演じているというのも、
なんとも意味深いですね。

さて映画の内容はというと、二人の老姉妹の夏の一日。
特に大事件が起こるでもなく、のどかな一日です。
でも、二人の心の中には、いろいろなさざ波が…。

年をとってから見たほうがいい映画、という人もいるけれど、
若いうちにこそ見たほうがいいような気が私はします。
老後が身につまされる年齢になってから教訓的に見てしまうより(笑)、
希望をもって生きるってどういうことかな?
なんて考えながら見たほうが、感動が大きいような気がするからです。

実際20代前半の頃に観た私も、めちゃめちゃ感動してしまいました。
一見なんでもない映画なのに、なんでこんなに感動するんだろう?

二人のサマーハウスでの暮らしぶりが素敵なんですよね。
アメリカはメイン州の小さな島、その美しさもさることながら、
朝食を作って、掃除をして、目の見えないお姉さんの髪をとかして、
散歩して、お洒落して友人とディナーして…。
なんでもない毎日を、丁寧に大切に生きている感じがして、
それだけで何かジーンときてしまいます。

サラが一人で結婚記念日を祝うシーンもいいです。
戦死した夫の若いままの写真の前に、毎年白いバラと赤いバラを飾るのです。
白いバラは真実、赤いバラは情熱。
人生で大切なのは、この二つだけ…。

やがてかたくなだった姉リビーもいつしか心を開いて、
二人で八月の鯨を見に丘にかけていった少女の頃に戻れるようです。
きっと鯨はまた、やってくるかも…。

なんでもない平凡な毎日をいかに楽しく夢を持って過ごすかが、
人生の極意なのかもしれませんね。
それは若くても年をとっていても関係ないし。

整理整頓が大の苦手の私は、あんなに綺麗に暮らすのはとても無理だけど^^;
せめて毎日楽しく生きていきたいと思います。
(といいつつ毎日好き放題で駄目嫁度加速)


ベティ・デイビスは、この映画が遺作になりました。

【トラックバック御礼&文字化けすみません】
映画で楽しむ世界史


【今日の一曲】

ベティ・デイビスの瞳 キム・カーンズ

ベスト・ヒット・USAベスト・ヒット・USA
オムニバス ジョン・レノン キム・カーンズ

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2007/04/20 00:00

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
へえ〜広辞苑って戦後まもなく企画され作り始められた辞書ってことですね。戦争に負けて日本人が自己のアイデンティティーを失いかけていた時だったでしょうし、編者たちは日本語から日本を復興しようと頑張ったんでしょうか。
二人の年齢が10歳以上も離れていた(しかも年下が姉役)とは、さすが女優!
kiyotayoki
URL
2006/05/25 08:14
うぉ!八月の鯨でしたか〜!
ラストの鯨満載がとてもきれいでした(というような記憶が・・)
私はバベットの晩餐会なんかくるのかなー?と
思ってました。あれはていねいというより規律かしらん。
おー
2006/05/25 11:35
kiyotayokiさん、こんにちは。
広辞苑って実用性はイマイチですが、かなり歴史ある辞書だったんですね。
私も第五版を買って持っていましたが、「見返り入道」とか「まごたろうむし」とか、ものすごく謎なエントリーがあるんですよね。読む分には楽しいかもしれませんが、調べるとなると重たいし厚すぎて引きにくいし…。でも岩波ホールは好きですよ。ひさびさにまた行きたいな。
ぴむ
2006/05/25 19:59
おーさん、こんにちは!
ラストは鯨満載でしたっけ。私は、鯨がくるかも?
って意味ありげに終ったような気がしましたが、記憶って怪しいものですよね…^^;
バベットの晩餐会もいいですよね!
一生一度の幸運を消え物につぎこむバベットが素敵でした。つつましやかな毎日も、あの大舞台のためだったんですよね。

ぴむ
2006/05/25 20:03

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