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zoom RSS 真珠記念日/地上より永遠に(53・米)

<<   作成日時 : 2006/07/11 20:48   >>

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7月11日は「真珠記念日」。

1893(明治26)年、三重県鳥羽町の御木本幸吉夫妻が、初めて真珠の養殖に成功しました。
養殖場を始めてから3年目で、半円形ながら5粒の養殖真珠が収穫されました。
円形の真珠は1906(明治39)年に完成しました。


というわけで今日は「真珠夫人」!
というのはウソです。これです。

B000M06G6A地上より永遠に
ドナ・リード/フランク・シナトラ/バート・ランカスター/デボラ・カー/モンゴメリー・クリフト, モンゴメリー・クリフト|フレッド・ジンネマン|フレッド・ジンネマン, バート・ランカスター, デボラ・カー, ドナ・リード
ファーストトレーディング 2006-12-14

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【評価ポイント】




パッケージ写真からすると、メロメロドラマ? かと思いますが、
真珠湾攻撃前後のアメリカ軍の実態を描いた社会派戦争ドラマなんです。
第26回アカデミー賞の監督・作品賞はじめ8部門を受賞した、クラシックの名作ですね。

ホノルルの陸軍に配属されたプルーイット(モンゴメリー・クリフト)の
過酷な軍隊生活の様子と、
その上官ウォーデン曹長(バート・ランカスター)の将校の妻(デボラ・カー。きれいです!)
の不倫の恋とが、平行して描かれていきます。戦争ものとしては、ちょっと異色ですよね。

私はこの映画、「いじめ」がテーマなんじゃないかと思ってしまいました。
プルーイットは、軍のためにボクシング部に入れ、という中隊長の命令を断ったために、
軍全体からそれはそれは過酷ないじめを受けるようになるのです。

腐敗しきった軍隊内部の実態を暴いたセンセーショナルな映画なので、
そんな卑小なとらえ方をしたらいけないのかもしれませんが、
どうしてもプルーイットに対する陰湿ないじめと、プルーがそれに
いかにして対処するか、というところに注目して見てしまいました。

ボクシングをやりさえすれば解決することなのに、
プルーは親友を傷つけた過去からボクシングはもうやらないと心に決めていて、
決してそれを曲げません。
それに、どんなに屈辱的な目にあっても、決して卑屈になったりしません。
被害者ヅラや泣きっつらは決して見せないんですね。
自分を曲げないことが、彼の誇りだったから。

そんなプルーの見方をして友達になるのがマジオ(フランク・シナトラ)です。
イタリア系らしい彼も、プルー同様軍のはみだし者みたい。
マジオもある嫌がらせがきっかけで、悲劇への道を歩むことになります。
マジオを悼んでプルーが涙をこらえながらラッパを吹くシーンは、胸に迫りますね。

プルーにしろマジオにしろ、軍隊にしか居場所がない、というところがなんとも哀しい。
日本軍による真珠湾攻撃が始まったとき、マジオの復讐のため殺人を犯して
恋人の家に匿われていたプルーは、
あんなにひどい目にあった軍隊に、怪我をおして戻っていくのです…。

軍人としての義務感と使命感にかられて、彼は戦いの場に戻っていったのですね。
それもまた彼の誇りであり、それだけが彼の存在意義だったから…。
それが今度は、とても哀しい。

とまあモンゴメリー・クリフトのことばかり書いてしまいましたが、
バート・ランカスターの存在感もなかなかです。
ややデボラ・カーに振り回されぎみのウォーデンですが、
軍の腐敗を知っているがゆえに、あえて将校に昇進しないという
なかなか一筋縄ではいかない男なのですよ。

真珠湾攻撃のときも、部下たちに的確な指示を出します。
それなのに上官ときたら「許可がないと武器庫は開けられない」とか、
くだらないことばかり言ってます。
今まさに敵の攻撃でアメリカ兵がたくさん死んでいるのに…。
日本もアメリカも、軍隊って組織が矛盾だらけなのは変わらないようです。

この真珠湾攻撃が、ことさらに日本を悪者に描いていないのもいいですね。
軍隊なのだから、敵の奇襲にあうこともあるだろうさ。
そういうスタンスです。
パール・ハーバー」よりはこっち見てね(笑)

そして最終的に残されるのは、傷心の女性たち。
ウォーデンの恋人とプルーの恋人が、同じ船でハワイを去るのが
ラストシーンです。

戦場の悲惨さを直接描いた映画ではありませんが、
見終わった後、なんともいえない空しさと寂しさが残ります。

しかし「地上より永遠に(ここよりとわに)」というカッコいいタイトルには、
どんな意味が込められているのでしょう。
舞台がこの世の楽園ハワイということも関係あるのかな。
それとも、地上で散ったプルーのような名もない一兵卒たちの命が、
永遠の世界へとつながっていけばいいがということでしょうか。
違うかな(笑)



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真珠記念日のこと
真珠記念日とははてなより -- 7月11日。 1893年、三重県鳥羽町の御木本幸吉夫妻が、はじめて真珠の養殖に成功したと言われています。 ブログから検索 21回目の結婚記念日の朝に - 発見!お気に入り日記しょうがないかな、結婚式当日もこんな朝でした。 あれから21年目... ...続きを見る
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2008/11/23 15:19

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こりゃいい映画でしたね〜。大好きです。
フランク・シナトラっていうとすぐ「マフィアとの関係」が思い浮かんで、好きじゃなかったのですが、この映画見て思いっきり見直しましたよ。すばらしかった。

最後の女性二人が立ってるシーンは、無言で「反戦!」って言ってるようで印象深いです。ほんと名作ですよネ。
hoisam
URL
2006/07/22 15:42
hoisamさん、こんにちは。
フランク・シナトラ演じる気のいいマジオも、差別されいじめられても自分を貫き通して死んでいきましたよね。そんなマジオもプルーも、それでも軍隊にしか居場所がないっていうのがなんとも哀しかったです。いろんなことを考えさせてくれる映画でした。
ぴむ
2006/07/22 23:35

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