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zoom RSS 劇画の日/忍者武芸帳(67・日)

<<   作成日時 : 2006/07/24 21:36   >>

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7月24日は「劇画の日」。

1964(昭和39)年、青林堂が劇画雑誌「ガロ」を創刊したのがこの日です。
白土三平の「カムイ伝」をはじめ、水木しげる、つげ義春などが登場し、大人向けの劇画ブームの火付け役になりました。


というわけで、今日の映画は白土三平原作のこれです!

B00005HLPM忍者武芸帳
白土三平 大島渚 小沢昭一
ポニーキャニオン 2000-09-20

by G-Tools


このマンガ、原作の初出は 1959年より発行の「貸本」版。
「貸本屋」ってのがあって、本やマンガを借りて読んでた時代だったんですね。
今で言うレンタルビデオみたいなもんです。
私がうんと小さいころは、地方都市にはまだありましたよ。
幼稚園のころの私の夢は、貸本屋さんになることだったのだ。
(小学校に上がるころには「本屋さん」に変更せざるを得ませんでしたが)

映画のほうは 1967年、大島渚にとって初のATG(日本アート・シアター・ギルド)作品として製作。
壮大な原作を映画化するに当たり、なんとマンガのコマをそのままフィルムに映してアフレコするという、大胆な手法をとっています。

私は先日パソコンテレビGyaoで鑑賞したのですが、
http://www.gyao.jp/
(こちらの無料上映期間は終わってしまいましたが、有料配信しているところは他にもある模様。)
もし映画館で観ていたら、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観終わったときみたいな気分になっていたかも。
「こんなんもアリかい!?」みたいな(笑)。

いやいや、内容はたいへん面白かったから、アリですよこれも十分。
モノクロではあるけど原画を映してあるので、パソコンの鮮明な画面で間近に観るとまた味わいも格別。

信長による天下統一前夜の戦国時代、その裏舞台で暗躍する忍者たちを描いています。
が、壮大な原作を2時間弱にまとめてあるせいか、ストーリーはやや難解。

画像

主人公の「影丸」という忍者が百姓一揆のリーダーとなり、
農民を不当に搾取する権力者に立ち向かっていく、というのがひとつ。

父を殺された重太郎という若者が、仇討ちに執念を燃やす、というのがひとつ。

この基本ストーリーに、さまざまな要素が絡んでいきます。
白土三平のマンガの要素といえば、時の権力と、虐げられる民衆と、暗躍する忍者たち、という三本柱。
おっと、もう一本忘れてはならない柱が、動物たちと自然。
この映画でも、「地走り」という驚異的な自然現象を描いたシーンが中盤の山場になっています。

そして白土三平のマンガでは、「仇討ちのむなしさ」ということもよく描かれるんですよね。
この映画でも重太郎は、二人の女性に思いを寄せられても、復讐のことしか頭にありません。
父の敵を討ちたい一念で剣の腕を磨き、国中をさすらい、そして最終的には思いを遂げるのですが…。

復讐を遂げた後の重太郎の後姿の空しいこと。
彼に思いを寄せた女たちも非業の死を遂げ、彼にはもう何も残されていないのです。
ただただ、冷たい風が吹きすさぶばかりの中を、沈痛な面持ちで去っていきます。
ほかのマンガでも、強い仇と相討ちになって死んだり、
復讐者の末路には、いつもただならぬ無情感が漂います。
復讐に費やした日々っちゅうのは何だったのか。そう思わずにはいられないです。

さて忍者影丸はというと、一揆の首謀者として処刑されても、なぜかまた蘇る。
その不死身の秘密は「影一族」にあり、ということなのですが、実はようわからんかった(笑)。
しかし、最後に字幕としても出てくる影丸のこの言葉は心にしみますね。

「破れても人々は目的に向かい、多くの人が平等に幸せになる日まで戦うのだ。」


圧政の中、苦しいことしかなかった時代に民衆が生きた意味ってこれかと。
そして今、ほんとにそんな時代が来たのかと。
まだまだわれわれは戦わねばならんのではないか、とか…

…言い出すと説教くさくなるのでそろそろやめよう(笑)。
何度でもよみがえる影丸は、そうした民衆の戦いの象徴ということでしょうね。

さて私なんかの世代はアニメ「サスケ」、「カムイ外伝」のおかげで
白土三平はとても身近な漫画家なのだけれど、今のヤングは読んだこともないかもしれないですね。
せっかく日本人に生まれたのなら、一度は読んどけ! くらいの素晴らしいマンガだと思います!

…などと偉そうに言っている私も実は、忍者武芸帳のマンガは未読だったのですが、
この映画版は白土マンガのエッセンスがぎゅっと濃縮されているようで、白土作品への入り口としてもいいと思いますよ。機会があれば是非。


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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
Youツ池e on top of the game. Thanks for shirang.
Zyah
URL
2011/07/05 01:53

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