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zoom RSS 咸臨丸の日/エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?(05・米)

<<   作成日時 : 2007/02/26 21:04   >>

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2月26日は「咸臨丸の日」。

1860(万延元)年、江戸幕府が派遣した使節団が
咸臨丸(かんりんまる)で、太平洋を横断して
サンフランシスコに到着した日です。
咸臨丸は、日米修好通商条約批准のため遺米使節団を乗せた
日本初の本格的な洋式軍艦で、勝海舟や福沢諭吉らが
乗船していました。


サンフランシスコといえばカリフォルニア州の港町。
シュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーが
知事やってることでも有名ですね。
さてそのカリフォルニア、2000年〜2001年にかけて電力危機に
陥っていたのをご記憶でしょうか。

インフラがしっかり整備されて、停電などめったに
起きなくなった昨今、カリフォルニアでは度重なる停電なんて、
アメリカってずいぶんいい加減なのねー、
ぐらいにしか私も思っていなかったのですが、
なんとこれが、一企業が電気の値段を吊り上げるために
わざとやっていたなんて・・・!?

この映画でその事実を知ってビックリでした。

B000O1OBLEエンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版
ドキュメンタリー映画
ジェネオン エンタテインメント 2007-05-25

by G-Tools


2006年アカデミー賞、最優秀ドキュメンタリー部門
ノミネート作品です。

1985年創業、天然ガス事業から始まって、
全米第7位の巨大企業に成長したエンロン社。
それが2001年に突然の株価暴落、その後あっという間に破綻して、
負債総額2兆円、失業者2万人。
アメリカの経済界にも社会にも、
大きなダメージを与えた事件です。

その原因は、エンロンの虚業化と幹部の不正。
エンロンはいつしか「タヌキの皮算用」方式の
計上利益に基づいて、トレーダーが株を転がすだけの
会社となっていたのでした。

子会社との不正な癒着と粉飾決算も明らかになり・・・て、
見れば見るほどライブドア事件にそっくりです。
あれはエンロン崩壊事件の縮小版だったんですね。

皮算用どおりに利益が上がらなくなったエンロン社は、
政治力を利用して、カリフォルニア州の電力事業の
規制緩和を迫り、まんまと自由化の波に乗って
上記の通りの作戦で、電力価格を引き上げて大もうけ。
結局、犠牲になるのはベラボーな電気代を払わされる
一般市民ですよオイ。

規制緩和だ自由化だというと聞こえはいいが、
こうして一部の企業や利権がらみの人たちに
食い物にされてしまう、という弊害もあるのですね。

郵政民営化・・・やはり軽率だったと言わざるを得ませんよ。
巨額な郵貯の貯金保険資産は、一体これから誰に
食い物にされるのやら。

とまあ映画を見ながらそんなことを考えていたわけですが、
演出にややあざといところやクサいところもあるものの、
なかなかわかりやすいドキュメンタリーでした。

エンロン崩壊のきっかけは、女性副社長の内部告発
だったんですね。
粉飾決算に気づいた副社長は、すぐさまそれを公表するよう
社に進言します。そのココロは、

「すぐに不正を公表し浄化すれば、立ち直れるからです」

副社長の言葉が印象的でした。

内部告発というと、われわれ日本人は「会社に対する裏切り」
みたいにとらえるところがありますが、そうじゃないんですよね。
結局、副社長の言葉をあっさり却下したエンロンは、
立ち直ることなく崩壊。

そしてもうひとつ印象的な副社長の言葉、

「このような事件は、いずれまた起こるでしょう」

現在の経済システムである限り、やろうと思うヤツがいれば
起こりうる事件。
結局、会計事務所も銀行も、みんなグルになって
目をつぶっちゃえば、監視の役割は機能しないですし、

株価操作したって直接人が死ぬわけでもないし、
やることはコンピュータで数字をいじるだけ。
罪悪感よりもゲーム感覚で「えーいやっちゃえ」って
なるんでしょうねえ。
それがどんどんエスカレートしていって、気がついたら巨悪。
あああ、やんなっちゃいますねえ。

結局、何やってるのか具体的によくわかんないような会社には
要注意、ってことですね。
投資ブームではありますが、大企業だからって安心できないし、
間違っても「裸の王様」には投資しないように気をつけたいものです。



*このエンロン破綻事件、ハリウッド映画化されるそうです。

エンロン破たんを映画化、主演はレオナルド・ディカプリオ

2007.02.14
Web posted at: 17:49 JST
- CNNMoney.com


粉飾決算が判明して経営破たんした米エネルギー大手のエンロン事件を、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化することになった。米ワーナー・ブラザーズが13日、発表した。撮影開始や公開時期などは未定。

エンロン破たん事件について、ニューヨーク・タイムズ紙の記者が執筆した「Conspiracy of Fools」を元に、「ロンゲスト・ヤード」や「テキサス・チェーンソー ビギニング」を手がけたシェルダン・ターナーが脚本を担当する見込み。


ディカプリオがホリエモン、いやエンロンCEO役ですか。
楽しみではありますね。



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エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?
アメリカ史上最大の企業スキャンダル、エンロン事件を追ったドキュメンタリー。 全米第7位、世界第16位に急成長した企業が2か月で破綻するまでの経緯を、元社員の証言や内幕を暴く内部資料によって浮き彫りにする。 監督は、 ...続きを見る
ショウビズ インフォメーション
2007/03/17 20:14

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ぴむさん、おひさです。
エンロン崩壊・・ありましたね。
米国はまだ、なかなか迫力のあるドキュメンタリー作りますね。腐っても鯛というのか・・
女性副社長の勇気ある発言。やはりこれからの世は、女性が変えていかなくちゃ始まんないですよね。(^o^)丿
kotan
2007/02/27 22:12
kotanさん、こんにちは!
女性副社長の毅然とした態度は印象的でした。男性って、いい意味でも悪い意味でも仕事に100%没頭しちゃうところあるんじゃないかな、と思いました。良いときは仕事への情熱、悪いときは世間一般のモラルよりも仕事ってなっちゃうような・・・。女性は仕事に打ち込んでいても、どこかで家庭のこととかも考えちゃいますよね。そのぶん冷静なのかも。なんて、あんまり性差で語っちゃいけないのかな? でもこれからの社会、女性が変えていけるといいですね!
ぴむ
2007/02/28 22:14
そうですね。女性のほうがバランス取れていることが多いです。それは仕事は人生の一部と割り切っているし(愛社精神も薄い)、まあ男性もだんだん変わってきていると思うのですが、あえて仕事以外のことには眼をそらすというのか。そういう社会の主体者できているわけだし・・

>性差
ジェンダーについては一度書いてみたいのですが、なかなか整理がつかなくて。むずかしいです。自分の立ち位置をきっちり把握していないとね。
ぴむさん、挑戦してみてください。(^^)v
kotan
2007/03/01 10:35
ジェンダーについてはなかなか荷が重い問題です!いつか何かの映画にかこつけて語ることもあるかもしれませんけどね…。
でも、男女に限らず、仕事一辺倒では人間としてのバランスに欠けるのは確かですね。炊事や買い物や節約術をバカにせず、生活者であることが大切!と思う今日この頃です。
ぴむ
2007/03/02 00:39

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