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zoom RSS 「水になった村」 失われていく大切なものたちへ

<<   作成日時 : 2007/08/12 13:40   >>

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最近、ドキュメンタリー映画にハマってしまったかも、私。

画像


ダムの底に沈んでしまった村。
それでもその直前まで、
廃村になったその村に住み続けた人たちがいた。

【予告編映像】


彼らは別に、ダムに反対して居座っていたわけじゃない。
ただ、その村が大好きで、ずっとそこにいたかっただけ。
そんな老人たちの、山村でのスローライフを
実に15年にわたって追い続けたドキュメンタリーです。

映画館に行ってみたら、
ロビーに大西暢夫監督が立っていて、
お客さんと話したり、サインをしたりしていました。

映画の上映前には挨拶をしてくれたし、
上映後もまたロビーに立って、
劇場を出てきた私たち一人一人に、
礼をしてくださってました。
なんだか恐縮してしまった。

一人でも多くの人に、この映画を見てほしい、
監督の静かな熱意が、伝わってくるようでした。
だからお礼の意味も込めて、
ここに映画の感想を書こうと思います。


ほんと、この映画を見て思ったことはたくさんあって、
何から書いたらいいのか分からないほどなんですが・・・

えーと、まずは、食べ物の話が多かったです(笑)。

山道を片道4時間もかけて、採りに行くワサビ。
その途中、たわわになっている山梨。

巨大なシイタケや、掘ってきたばかりの山芋。
「むかご」に栃の実に、キハダという木の皮。
沢に仕掛けをしておけば、小魚もいっぱい捕れる。

そんな山の恵みを料理したり、
塩漬けにして保存したりして、
一人暮らしになってもバアちゃんたちは、
昔ながらの食の知恵を守っていました。

摘んできた山菜で作った五合の炊き込みご飯を、
監督と二人で笑いながら平らげちゃったバアちゃん。
そんな姿に、食べること=生きることなんだなあ!
と改めて実感しました。

そんな自給自足の暮らしも、ダム建設に伴う
街への強制移住で、終わりを告げてしまいます。

「山へ入って、好きなものをとってきて食べる
気ままな生活。
こんな素晴らしい山と自然を独りじめして暮らせるなんて、
私は本当に幸せやなあ」

しみじみとそう言っていたおばあちゃん。
本当の豊かさがここにあると思いました。

そんなおばあちゃんが山を降りてからは、
スーパーへ行っても、どこへ行っても
お金、お金。
なれない小銭を、スーパーのレジで一生懸命
数えるおばあちゃんの横顔が切なかったです。

自給自足で完全に自然と調和して暮らしていた人たちまでも、
お金お金の経済システムに無理やり組み込まないと、
日本っていう国は、やっていけないのでしょうか?

あのおいしそうなワサビも、
宮沢賢治の童話に出てきたような山梨も、
美しい山も谷も沢も、
ジイちゃんバアちゃんの幸せな暮らしも、
みんなダムの底に沈んでしまった。


そんな宝物を失ってまで、
引き換えに私たちが得たものって何だったでしょう?
どうしても必要なものだったでしょうか。
ダム建設なんて、私には、
実にくだらないものにしか思えないけれど・・・。

とまあ、私が感想を書くと説教臭くなるわけですが(笑)、
映画のほうはぜんぜんそんなことはなく、
ジイちゃんバアちゃんの山での工夫に満ちた
楽しい暮らしが、幸せに満ちた笑顔とともに、描かれているのでした。

しかし私が最近ドキュメンタリー映画ばっかり見ているのは、
テレビでぜんぜんこういう番組をやらなくなったからでは
ないでしょうか。

私が子供の頃まではよくありました、
ダム建設反対!とか、成田空港反対!とか、
自然破壊反対! とか原発反対!とか。
テレビでもよく言っていました。

ところが近年は、テレビはそういうことには
一切口をつぐんでしまった。
だれがつぐませたのかは知らないけれど。

つぐんだからといって、そういうことに関心を失ってしまう
私たち一般市民も、実に頼りないもんだったり。

だからやっぱり、この映画は、
ひとりでもたくさんの人に見てほしいです。
今のところ、都内単館上映のみなのが惜しいけれど、
全国に広がっていくといいな、と思います。

映画館に行けば、素晴らしい自然と
ジイちゃんバアちゃんのとびきりの笑顔が、
あなたを待っているよ。

あ、あと、上映館の「ポレポレ東中野」に
隣接のカフェ「ポレポレ坐」では、
「水になった村」のプチ写真展が開催されてて
無料で見られます。
ステキなカフェでコーヒーも美味しかったし、
上映前後にぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。

って、すっかり回し者みたいになっちゃったなあ(笑)。

水になった村@映画生活


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ぴむさん こんばんは。
素敵な映画をご覧になられたようですね。私もこの映画は是非観てみたい!でも、多分観れないと思うんで、凄く残念です。予告編見せて頂いたのですが、とても懐かしい素朴で温かい人の暮らしがそこにちゃんとあって、かなり感動でした。
meihua
2007/08/12 22:31
meihuaさん、こんにちは。
今のところこの映画は、地方での上映予定もあるみたいですが、限られた映画館みたいですね。せめて後日DVD化されるといいのですが。
じいちゃんばあちゃんたちの山での暮らしは、とてもマネできそうにはないけれど、それは素敵なものでしたよ。なんたって、山の幸がおいしそう!自然派グルメ映画でもあるかも、と思いました。
ぴむ
2007/08/13 00:27
ぴむさん 
本当にステキな映画ですよね。貴重な大切な映画。
私はまず母や自分の原点を思い起こし、胸が切なくなる思いに浸りました。その後食生活、モノにあふれた生活を振り返り、幸せって何かを考えました。
その後、ダムに沈んだ村を思い胸が痛み、環境って何だろうと社会的な問題に移っていったのです。
いろいろ人によって深め方がある、深い映画ですよね。何度思い返しても、いろいろな意味で素晴らしい映画ですね。懲りずにまた行きたいです。

*コメントありがとうございました。修正完了です!

なぽう
2007/09/07 21:47
なぽうさん、その節はどうもでした。
なぽうさんにも、なぽうさんのお母様にも、この映画みたいな素敵な体験があるとのこと、素晴らしいですね。私なんかは、すっかり便利な文明生活に毒されてしまって子供のころからテレビっ子、山のジジババのまねはできそうもないです。
ほんと、この映画はハマリますね。なにげないドキュメンタリーだと思ったのに、見終わっていつまでもいろんなシーンが心に残って、思い出すたび切なくなります。もっとたくさんの劇場で公開されたらいいですね。
ぴむ
2007/09/07 22:00

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