毎日が映画記念日

アクセスカウンタ

zoom RSS 小林政広監督「愛の予感」 舞台挨拶つき上映

<<   作成日時 : 2007/11/24 12:45   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

カンヌ映画祭で絶賛された「バッシング」(05)以来、
すっかり小林政広映画にハマってしまった私、
新作「愛の予感」の初日上映に行ってきました!
ロカルノ映画祭でグランプリを受賞したということで、
いやがおうにも期待が高まります。

画像


公式サイト
http://www.ainoyokan.com/

劇場はポレポレ東中野
まずは本編の上映からでした。

いやー、この映画を見るとやたらタマゴが食べたくなる(笑)。
「バッシング」のときはおでんでしたが。
小林監督の映画って、いつも食べるシーンがとても印象的です。

食べること=もっとも日常的な行為なのかもしれません。
ある中学校で起きた同級生刺殺事件から1年後、
都会を逃れて北海道の寂れた街で、
なんとか静かな「日常」を取り戻した加害者と被害者の親。

被害者の父親(小林政広)はタマゴかけご飯ばかりを食べ、
加害者の母親(渡辺真起子)は、炊事場で立ったまま
お茶漬けすすってる。
二人ともむなしさや罪悪感から、食べる楽しみさえ
拒否しているように見えます。

「バッシング」といい、「幸福」(06・未)といい、
小林監督の映画の主人公はいつも「うちひしがれた人々」で、
そんな人たちが再生していく姿を描いています。

その「うちひしがれ方」がなんともリアルな気がするというか、
自分でもそうなるかもしれないという妙な親近感?
が湧いてきて、いつしか映画の世界にハマってしまうんですよね。

被害者の父親がただ黙々と工場と下宿の往復を繰り返すシーンとか、
加害者の母親が常にうつむき加減に下宿の炊事場で
無言で働いているシーンとか。
異常で過酷な体験をした人間はそうなるかなあ、
と思わせる、不思議な説得力があります。

その二人が北海道で再会し、微妙な心の変化が起こる。
そんな話なわけですが、

舞台が北海道に移ってからは、
ラストまでほぼセリフが皆無。
淡々とした日常の繰り返しの中に、
微妙な心の変化が描き出されていくという、
まるで実験映画のような構成で、

毎日同じことの繰り返しの中で、
どこかが少しずつ違ってる。
編集めちゃめちゃ難しかったでしょうねこの映画。
舞台挨拶に上がった編集担当の方も、
やっぱりおっしゃってましたが、
映画見てるときから思いましたよ。

そして私は、題材が実在の事件に似ているだけに
センセーショナルな展開を期待しすぎたかも。
タイトルどおり、恋愛映画として素直に見るべきだったと
ちと反省。
そんな見かたのせいで、ラストがちょっと唐突に思えてしまいました。

でも、そんな気持ちが、
小林政広監督自身が歌うエンディングテーマ
(こういうところがまた、自主映画っぽくて味がありますね)
の歌詞を聴いて、ストンと腑に落ちるという。
不思議な映画でした。

「幸福」(06・未)のときは、
映画冒頭に唐突に映し出された
「幸せは拾うものである」という文字が、
ラストシーンでストンと腑に落ちたんですよね。
ほんと、小林監督の映画って面白い。

さてそんな監督と主演女優の渡辺真起子さんの舞台挨拶が、
映画上映後にありました。
舞台挨拶レポは公式ページのこちらにありましたので省きますが、

ロカルノで受賞した金豹のトロフィーが
すっごく輝いていて美しかったのと、
(貧乏人は本物の金なんてめったにお目にかかれねえだから)

渡辺真起子さんが着ていたロカルノ土産の金豹Tシャツも
まぶしかったです。
(自前で買った後に受賞が決まって、ボヤボヤと受賞してしまいました、
なんて言っていたのが面白かった)

でも撮影現場はとても大変だったみたいで、
お二人の話の端々から、それは伺えました。
やっぱ苦労あっての受賞だったのですね。

さてポレポレ東中野では、来年1月には小林政広監督の
特集上映があったり、監督による講演もあるようです。
今後も目がはなせませんねーポレポレ。

そして、この映画の入場券を買ったときに、
フロントで渡されたパンフレットで、
またまた私は衝撃的な映画の存在を
知ってしまったのだった・・・。
(つづく)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
小林政広監督「愛の予感」 舞台挨拶つき上映 毎日が映画記念日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる