毎日が映画記念日

アクセスカウンタ

zoom RSS パレスチナ1948 NAKBA 

<<   作成日時 : 2008/08/11 22:24   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

縁あって自主上映会に誘っていただき、
見逃していた秀作ドキュメンタリー映画を
観ることができました。

パレスチナ1948 NAKBA 



フォトジャーナリスト広川隆一が40年間に渡って記録し続けた
膨大な写真と映像から生まれた映画です。

1948年、イスラエル建国の影で
多くのパレスチナ人が住む土地を奪われて難民となった。
それを現地の人々はナクバ(大惨事)と呼ぶ。
難民キャンプではたびたび虐殺が起こり、
それは今も続いている・・・。

虐殺の事実は、ひた隠しに隠されて、
「なかったこと」にされてきました。
いつの世も、支配する側は、
そのために自分たちが行った悪事を認めようとはしない。
「証拠がないから」と。

そんなことを言わせないために、
歴史の事実を事実として記録するために、
残さなければならないです。写真や映像を。

ひとりの日本人フォトジャーナリストが、
その歴史的大任を成し遂げたわけです。

その膨大な記録を映画にするよう勧めたのが、
製作の森沢典子さんです。
今回の自主上映会では、彼女の話も聞くことができました。

テレビでは、ほんの数十分、テレビ局の手が入った形でしか
発表することができない。
でも映画なら、自分の思い通りに伝えることができる。
(ああ、映画ってやっぱり素晴らしいな。)

パレスチナ問題というと、
宗教問題が深く関わり、われわれ日本人には
なかなか理解できないと思ってしまいがちですが、

この映画を見てよくわかったことは、
パレスチナ問題とは、弱者への迫害と虐殺という、
人類にとって非常に普遍的な問題だということです。

それを理解して初めて、パレスチナ問題を
私たちにもつながる問題として考えることができると思います。
「どうして国際社会は見てみぬふりをするのか」
という怒りもわいてきます。

宗教問題は一朝一夕には解決できないとしても、
フリーチベットとかクジラがかわいそうだとか
言っている暇があったら、
今日も殺されていく中東の女性や老人や子供たちを
一人でも救う手立ては、何かないのでしょうか。

ともかく、パレスチナ問題を普遍的な問題として
見る人誰もが自然に受け入れられるような
作りになっているところが、この映画の偉大さです。

それは、凄惨で衝撃的な迫害の現場をとらえた
写真や映像よりもむしろ、

主として、イスラエル・パレスチナ両サイドの
「証言者」たちへのインタビューによって
つづられていく形式だからかもしれません。

そこから浮かび上がってくるのは、
当事者たちの生活であり、人生でした。

たとえばあるパレスチナ女性は、
戦闘に身をささげた後、6年間の投獄生活を送ったあと
なんとか牢獄から助け出され、
今は結婚して、子供たちの母親にもなっている。

パレスチナの老人は、占領前の緑豊かな大地での
幸せな暮らしを振り返る。

ある中年男性は、息子たちの写真を並べながら、
彼らが死んでいった年齢を淡々と語る。

そんな市井の人たちの波乱に富んだ人生から、
迫害の凄惨さが浮き彫りになっていきます。

長い映画だけれど、見るべき作品だと思いました。
見て見ぬふりは罪だけど、見ようとさえしないのはもっと罪。
せめて知っておきたいと思います。

【公式サイト・上映情報】
http://nakba.jp/theater.html


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
見るべき、残すべき映画ですね。

でも、これを見た後は、「ポニョ」を20回くらい見たくなるかも^◇^
ソナム
2008/08/17 09:51
わはは、ポニョ、ほんとですよ。
ポニョはたくさんの若者や子供たちが見に来ていましたがNAKBAの自主上映は年配の人が中心。戦争に関する映画が上映されてるときは、いつも年齢層が高めなんですよね。若い世代の気持ちが内向きになって世界を見なくなってる今こそ、せめてこういう映画は見てほしいなあと思います。
ぴむ
2008/08/18 21:40

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
パレスチナ1948 NAKBA  毎日が映画記念日/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる