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zoom RSS 桜映画はしなやかである

<<   作成日時 : 2008/12/22 22:41   >>

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桜映画。それは文化映画です。

桜映画社は、53年の歴史をもつ映画製作会社。
児童劇やアニメや自然人文科学、風俗文化に社会学、
あらゆる分野を取り扱ってます。

内容は、NHKのドキュメンタリーみたいな感じですかね?
みなさんも一度は、学校の上映会や子ども会などで見たことがあるかも。
そんな短編映画たちが、ポレポレ東中野という映画館で
特集上映されているのです。シブイですよね〜。

数あるラインナップの中から、
どれを見ようか迷ったのだけれど、
時間にも限りがあるゆえ、ひとつ選んだのが

「初期映画・虫特集」。

「ノミはなぜはねる」「鉤虫 十二指腸中の生態」
「風土病との戦い」

の寄生虫三部作(!?)です。

というのも、寄生虫って興味あるんですよねー。
目黒寄生虫館にも行ったし。
寄生虫って、地球上で唯一、他の命を殺さずに生きることを選んだ生き物なのではないかと、
それはもしかして究極の進化なのではないかと、思ったりするわけです。
ベジタリアンなんて目じゃありません。

寄生虫博士こと、藤田紘一郎の寄生虫本も何冊か読みました。
寄生虫って、知れば知るほどオモシロイ。





というわけで、虫特集です。
どれも1960年代に製作された作品です。

「ノミはなぜはねる」では、ノミが人間の気配がすると跳ねだす、
その「気配」の正体を、実験で探っていく様子が
丁寧に描かれていきます。

そういえば子供向けの科学本で、
「蚊は人間の吐く息で集まってきます」なんて
読んだことがあるけど、こんな緻密な実験で
初めてわかったことだというのは、なかなかの驚きでした。

「鉤虫 十二指腸中の生態」

コウチュウは、糞便を肥やしにしていたころの
畑の土から、人間に感染し、寄生すると腸壁にくいついて血を吸うという、
怖い寄生虫です。

そのコウチュウが畑の土の上で卵から孵り、
人間の皮膚から進入して腸壁に到達し
成虫となるまでを、驚きの映像で見せてくれます。
当時の技術でどうやって撮影したんだろ?
と思う見事さです。

3本目の「風土病との戦い」

が、いちばん時代を感じましたね。1962年の作品です。
ナレーションは宇野重吉。

奄美の島々で発生していた、南国特有の寄生虫症フィラリヤ。
蚊を媒介として感染するものです。
感染すると高熱、象皮病、陰脳水腫という恐ろしい症状を
引き起こし、島民を悩ませていました。

最先端の医学から取り残された離れ島では、
フィラリヤの恐ろしい症状にも、悪魔祓いの祈祷ぐらいしか
打つ手がなかったのです。
症状の出た老人が、忌まわしい病として納屋に隔離されてた
なんてことも。

映画は、無医村の離れ島の風土病をどうするか、
という問題提起で終わりますが、
さすがに 21世紀の今の日本では、
寄生虫病はほぼ壊滅されたと思います。

その代わりに花粉症などのアレルギーが増えたという説もあります。
私たちの体内で寄生虫と闘ってきた抗体が、仕事がなくなって
花粉などに過剰反応するのだそうです。
人間の身体ってのはまあ、皮肉なものです。

この映画で見たように、恐ろしい寄生虫症と必死で戦った時代があって、
科学者・医学者たちの努力で私たちは勝利しました。

ところが、徹底的に虫たちを駆除し、忌み嫌ってきたそのやり方が、
今となっては行きすぎてしまった部分もあるんじゃないの?
という視点が、上記の藤田紘一郎氏の著作になるんですよね。
そんな本を読んだから、私はなんだか寄生虫に同情的です(笑)。


しかし桜映画というのは、ほんとうにつくりが丁寧で素晴らしいです。
特に感心したのが、効果音のつけ方です。
コウチュウが人間の体内で踊るように身をくねらせているシーンでは
マンボ調の曲がかかったり、緊迫した場面では緊張をかきたてるような
恐ろしげな旋律が鳴るし、今のすべてのテレビ番組の
効果音のつけ方の原点がここにあるような気がしました。
音楽チョイスのセンスよすぎです。
誰の仕事だったんでしょうか。(そこまでちゃんと見なかった・・・)

さてさて、桜映画特集は、
杉井ギサブローや大塚康生のアニメがあったり、
能や文楽、歌舞伎に狂言、
はたまた親になるための教育映画、
食の安全の問題から女性問題まで、
まだまだ盛りだくさんです。
12/29までやっていますので、ぜひみなさんも
桜映画社の素敵な仕事を、ぜひいちど見てみると楽しいですよ。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
突然で申しわけありません。現在2008年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/15(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。
日本インターネット映画大賞
URL
2008/12/23 10:28
Didnツ稚 know the forum rules allowed such birllniat posts.
Bobbie
URL
2011/07/04 12:27

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