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zoom RSS ピースの日/ 戦場でワルツを (08 イスラエル=ドイツ=フランス=アメリカ )

<<   作成日時 : 2010/01/13 21:35   >>

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1 月 13 日は「ピースの日」。

1946(昭和21)年、高級たばこ「ピース」が発売されたのがこの日です。
発売当初、他のたばこは4円、ピースは 10 本入り7円で
パッケージは鳩のデザインでした。
日曜・祝日のみひとり1箱に限って販売されていましたが、
東京・有楽町の売店では、1000 箱が1時間で売り切れたといいます。


そこで今日はピース=平和を願って、
この映画のレビューいってみようかな。



去年のアカデミー賞で「おくりびと」と共に外国語映画賞に
ノミネートされていて、実はこっちが本命視されていたんですよね。
結果は、「おくりびと」がめでたく受賞となったわけですが、
映画を実際に観てみるとなるほど、
「戦場でワルツを」より「おくりびと」にあげたくなった
審査員の気持ちも分かる気がしました。

というと、なんだか「戦場でワルツを」がダメな映画だったように
思われそうですが、決してそんなことはないです。
むしろ、映画の持つ重み、映画史的な価値、ということでいくと、
「戦場でワルツを」のほうが上のような気がします。
ただ、そのテーマの深刻さゆえに、華やかな賞を授けることに、
ためらいが生じたとしても無理はないのかと。

戦争ドキュメンタリーをアニメーションで見せるという大胆さ。
これは今までになかったと思うし、
ドキュメンタリー映画の今後の流れを
変えてしまうんじゃないかと予感させます。

しかもアニメーションゆえ、戦場で見た悪夢や幻想、
心象風景などを映像で見せることも可能になります。
オープニングで、狂った犬の群れが街中を疾走するシーンから、
もう目が離せなくなってしまいます。

抜け落ちてしまった戦場での記憶を取り戻すため、
かつての戦友を訪ね歩くアリ・フォルマン監督。
監督が戦場にいたのは 19 歳のとき。

80年代洋楽のヒット曲、「19 (nineteen)」を思い出していました。
ベトナム戦争に送られた兵士の平均年齢は 19 歳だった、
と歌った歌です。
まず戦場に送られるのは、いつだって無垢な若者たちなんですよね…。
(ここに「19」の日本語版があった
http://www.youtube.com/watch?v=pGxhbJKTeFM )

この映画で描かれている戦争は、
イスラエルのパレスチナ侵攻と、
1982 年の「シャブラ・シャティーラ大虐殺事件」です。
この映画は、戦争と虐殺をイスラエル側から描いた作品、
ということになります。
そこにまた、大きな意義があったようにも思います。

でもこの映画は、イスラエルだパレスチナだ
加害者だ被害者だということを越えて、
戦争とは何か、という普遍的なテーマをもって
誰の胸にも迫ってくる作品になっていると思います。
決してローカルな作品にはなっていません。
それがまた、すごいところです。

ここから、ラストシーンネタバレ白文字モード↓


しかしラストシーンに挿入された実写映像については、
私はちょっと違和感を覚えないでもなかったです。
そりゃもちろん、歴史的事実としての出来事の重みを考えれば、
貴重であり必要な映像だったかもしれないですし、
私もあの実写映像から受けた衝撃はかなりのものでした。
でもだからこそ、せっかくアニメーションでここまで訴えてきたのに、
最後に実写映像の衝撃に頼ってしまうのは、
もったいない気がしました。
その点、ご覧になったみなさんはどうでしょう?


加害者の側から戦争の悲惨さを訴える、ということは、
できるようでなかなかできないことだったと思います。
過去の作品なら「プラトーン」がそうかな。
あの映画を観たときも、かなり衝撃を受けたし、
アメリカはこんな映画が作れて、しかもそれに
アカデミー賞を与えるほどに
開かれた成熟した社会なんだな、とも思いました。
振り返って日本はどうでしょうね。

それはそうとして、パレスチナ問題が
いまひとつピンとこない私たち日本人は、
パレスチナ1948 NAKBA」、「沈黙を破る
といった映画と共に、ぜひ見ておくべき一本だと思います。
上映館が少ないのですが、機会があればぜひ。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
あけましておめでとうございます^^
メールしようと思いつつ、なかなかせず、こちらを開いたのでこちらでご挨拶…。
12月にカナダに行って、友達が「映画も見てみる?」と言ったので、見たい映画でもあるのかと思ったら、私にサービスだっただけのようで「どれみる?」。って言われても「全部英語だし…」で、彼女が選んでくれたのが「Brother」というアメリカ映画。
英語のため完全理解は不能でしたが、大筋は分かり、「アフガン帰還兵」の話でした!
彼女に「内容知ってて選んだ?」ときいたら「私もよくわからない」
映画としては2流かもしれませんが、私にはとても考えさせられる映画でした。
日本に来るとは思えませんが、機会があったらご覧ください。
ソナム
2010/01/18 01:29
ソナム様・・・「Brother」と言えば?
そ〜、そうですね「O' Brother]」
これを思い出しますね
前編ブルーグラスで「音どられた」コーエン兄弟の作品。ジョージ・クルーニー君がコメデイーに!
みてね〜
お惚け映画ですがイケル
スプロケット
2010/01/18 02:10
Now thatツ痴 sutble! Great to hear from you.
Moon
2011/07/04 07:11

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