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zoom RSS 観察映画「Peace」を観察する

<<   作成日時 : 2011/08/22 21:41   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 6

選挙」「精神」に続く、観察映画第三弾(番外編、だそうですが)、
「Peace」を見ました。

画像


想田和弘監督の「観察映画」に「選挙」以来すっかり魅了され、
観続けてついに第3弾となりました。
私も観察映画を観察しているかも・・・ははは。

しかしタイトルが「Peace」とは、随分大きく出たなあと思いました。
「選挙」「精神」ときて、次が「Peace」なんて
人類にとって究極のテーマをタイトルに掲げてしまったら、
これで観察映画は終わってしまうんでは!?
・・・なんて、要らぬ心配をしてしまった。

が、映画を観てみたら、「Peace」とは、映画に登場する
独居老人が吸っているタバコの銘柄なのだった。・・・ほっ。
(今も缶ピースがあったらよかったのにね。なんとなくそう思う)

なあんて、ほっとさせておいて、その実この映画には、
やっぱり深〜いテーマが隠れているのだった。

映画は、ボランティアで障害者や独居老人のお世話を続ける
老夫婦の日常を映し出していきます。
このご夫婦、実は想田監督の義理のご両親なんだそうで。
舞台は前作の「精神」と同じ、岡山市の郊外です。

ボランティアする人、される人、そしてネコたち。
その姿から浮かび上がってくるものとは・・・

音楽もナレーションも一切なし、起こった事実だけが淡々と映し出されていく観察映画。
「なんだ、こういうやり方でいいなら誰でも撮れるやん?」とも思える観察映画に、
どうしてこんなにも魅力を感じてしまうのでしょうか。

それはやっぱり、「切り取り方」なのかなあ、と思います。
撮った映像の中から、何を取り上げ、何を捨てるのか。
その切り取り方と見せ方に、作り手の感性がとても感じられるのです。

個人的な感想をいうと、その感性が、なんとも自分のツボにはまってしまう。
少し足の不自由な男性が、車で買物につれていってもらって、
郊外の靴安売りセンターみたいなところで、
ものすごくこだわって靴を選んでいる様子とか、
なんだかとっても味がある・・・。

社会福祉予算がどんどん削られていく理不尽な現実や、障害者に対する偏見、
生活保護で暮らす独居老人、そういう事実を訴えるだけでなく、
彼らのどこかユーモラスな姿を、観察映画のカメラはきっちり捉えているのです。

そしてもちろん、ユーモラスなシーンばかりでなく、
思わずジーンとしてしまうシーンも。

もし独りぼっちになっても、手を差し伸べてくれる人がいる。
困っている人(ないし困っているネコでも)が、自分の横にいたら、ほっとけない。
それが人間という生き物の、いいところなのかなあと思いました。

原発事故なんかが起こってしまって、
人間の愚かさばかりが思いやられる日々なのですが、
やっぱり人間のよさも思い出さないとね。
心が平和になれる一本です。

・・・さあ、「選挙」「精神」「Peace」と来たら、次はなんだ!?
と、「選挙」の感想以来言い続けるこのブログでした(笑)。
次回作も、観察させてもらいます!!

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです^^
我がブログはパスワードが思い出せず、放置しているのに、4周年記念のお知らせメールが来ました。
そういうことで、ぴむさんにもご無沙汰してます。
最近「老夫婦の日常」というだけで、見ないでも号泣しそうです。
ソナム
2011/08/26 23:07
ソナムさんお久しぶり!お元気でしたか?
「Peace」はじわじわ心にきます。ボランティアの夫婦だけでなく、ボランティアを受ける1人暮らしの老人の暮らしぶりも。ネコさんたちの共存ぶりもいいし。機会があればぜひ。きっとDVDも出ると思います。
ソナムさんはいま海外でしたっけ?パソコンは遠くにいてもつながれるからいいですよね。
ぴむ
2011/08/27 01:21
ぴむさん
お久しぶりです。お元気でしたか?
観察映画ですか〜平凡な日常を絵にするって、力量がいるんでしょうね。切り取り方って、その人のセンスがズバリ出るんだろうなあ。
その国際版が LIFE IN A DAY でしょうかね。(見てない私が言うのもなんですけど)
「ゆきゆきて神軍」なんかは観察映画とは言わないのかしらん。あれは突撃映画か?(笑)
kotan
2011/09/04 13:52
kotanさん、こんにちは!
ほんと、こういう映画はセンスがものをいいますよね。LIFE IN A DAY も面白そう!スコット兄弟監督はどんな切り取り方をするのだろう。
「ゆきゆきて」は凄い映画ですよねー。あれも観察映画に近い気がします。想田監督とライムスター宇多丸の対談ポッドキャストで、この映画についてふれていましたが、「社会的には、なかったほうが良かった映画かも」なんて言っていました(笑)。これ↓
http://www.tbsradio.jp/utamaru/2009/07/post_474.html
ぴむ
2011/09/04 16:09
こんにちは。新しい記事がなかったので心配していました。お元気そうですね。老後問題は中国ではたいへん深刻なようです。日本は「家族が支えて当たり前」の言葉を負担に思いながらも親をみますが、中国は(特に田舎では)独りっ子なのに子供は出ていってしまいます。選挙に関しては、アメリカは来年の大統領選で持ち切りですが、日本はトップを国民の総意で決められない事をアメリカの友人に上手く説明できませんでした。理解出来ないんですよね。
リンリン
2011/09/14 15:55
リンリンさん、ご無沙汰して失礼しました。
ツイッターには出没中です。(この画面右の黒枠にて)。でもブログもたまには更新しないとダメですよね(大反省)。
中国は親を大事にすると聞きましたが、田舎の現実は厳しいんでしょうね。都会に出ないことには親子共々未来がないんでしょう・・・。映画「北京ヴァイオリン」でもそんな中国社会の片鱗がうかがえました。
しかし日本の首相交代は最悪ですね・・・。たとえ民意で決められるとしても適任者がいないとは・・・。アメリカも日本も、原発を含めた核廃絶でいってほしいものです。
ぴむ
2011/09/14 21:51

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