レンタルビデオ店での思い出

もう数年前の話になります。
家の近所のレンタルビデオ店に行きました。

何を探すでもなく新作の棚を眺めていると、
もう一人お客さんが入ってきました。

それはスパッツはいて、ちょっとハデめの格好をした
五十がらみのおばちゃんでした。
おばちゃんも私の横で新作ビデオを物色していましたが、
彼女はこの店の常連らしく、気軽にそばにいた
若い店員のにいちゃんに声をかけました。

「ねえ、

ヴァン・ダムの新作はまだ入ってないの？　ヴァン・ダムは？」

…このようなおばちゃんが、B級映画界をしっかりと支えているのですね。
ああなんて頼もしい。
このおばちゃんが今も健在で、冬ソナおばちゃん達に
負けずにがんばっていることを祈らずにはいられない今日この頃です。

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