ダ・ヴィンチ・コードを読んだ。
今話題の本を、遅ればせながら読みました。
映画はまだ観てません。
面白かったけど、なんだかんだ言って結局暗号が簡単すぎです。
話の展開も、なんかもうツッコミどころが満載です。
でも体質的にツッコミどころ満載娯楽作品は嫌いではないので、
けっこう楽しめました。
本を片手にネットでルーブル美術館やダヴィンチの「最後の晩餐」の絵を
画像検索しながら、
「あー、そうなってるなってる」
なんてやるとかなり楽しかったです。気分はすっかり英仏旅行。
それに、キリスト教を巡るオトナの事情がいろいろわかったのも
興味深かったです。日本人て、なかなかその辺ピンときませんよね。
別にキリスト教徒でもないわたしたちが一般に抱いているイエス・キリストの
イメージってのも、かなりカトリック教会的解釈に偏っているんだということが、
改めてわかりました。
ここから先はちょっとネタバレになるかもしれませんが、
マグダラのマリアがイエスの妻だ、という説があるなんて全然知らなかったし。
「マグダラのマリア=娼婦」という知識しかありませんでした。
考えてみれば、イエスが実在の人物だったならば、
「人間イエス・キリスト」についての生活感あふれる詳細な記述や、
人間くさい人物伝があったっておかしくないわけです。
それらがいっさい影をひそめて、超人的な「神の子キリスト」伝説だけに
画一化されてしまったというのは、カトリック教会の勢力拡大と密接な関係が
あったわけですね。
この『ダ・ヴィンチ・コード』も、原作・映画ともに
ボイコット運動などさまざまな物議をかもしてますが、
この辺の「イエス・キリストにまつわるタブー」ってやつは、
日本における「皇室にまつわるタブー」と少し似ているような気もします。
両者とももその陰には、「絶大な権力」ってものが絡んでいるわけですね。
よく「宗教は戦争のタネ」みたいなことが言われますが、
宗教自体は何も悪いものではないのです。
それが権力や、宗派という名の派閥とからんでくると、
悪しき物に化けてしまうだけで。
そんなことも考えたりしました。
それに、芸術作品やあらゆるものに、この「タブー」を象徴として
こっそりまぎれこませる、ということも、とても面白いと思いました。
この知識が頭の片隅にあれば、キリスト教にまつわる作品や映画など、
もっと楽しめそうな気がします。
「ダ・ヴィンチ・コード」を一読すれば、
「パッション」や「ミッション」「最後の誘惑」などのキリスト教映画も、
これからは一味違う見方ができるかもね。
というわけで、キリスト教にまつわるトリビアがもりだくさんのこの小説。
完全な娯楽作品と割り切った上でなら、
読んでおいても損はないと思います。
…しかし、主人公がトム・ハンクスってのは、ちょっとイメージ違うなあ(笑)
映画はまだ観てません。
面白かったけど、なんだかんだ言って結局暗号が簡単すぎです。
話の展開も、なんかもうツッコミどころが満載です。
でも体質的にツッコミどころ満載娯楽作品は嫌いではないので、
けっこう楽しめました。
本を片手にネットでルーブル美術館やダヴィンチの「最後の晩餐」の絵を
画像検索しながら、
「あー、そうなってるなってる」
なんてやるとかなり楽しかったです。気分はすっかり英仏旅行。
それに、キリスト教を巡るオトナの事情がいろいろわかったのも
興味深かったです。日本人て、なかなかその辺ピンときませんよね。
別にキリスト教徒でもないわたしたちが一般に抱いているイエス・キリストの
イメージってのも、かなりカトリック教会的解釈に偏っているんだということが、
改めてわかりました。
ここから先はちょっとネタバレになるかもしれませんが、
マグダラのマリアがイエスの妻だ、という説があるなんて全然知らなかったし。
「マグダラのマリア=娼婦」という知識しかありませんでした。
考えてみれば、イエスが実在の人物だったならば、
「人間イエス・キリスト」についての生活感あふれる詳細な記述や、
人間くさい人物伝があったっておかしくないわけです。
それらがいっさい影をひそめて、超人的な「神の子キリスト」伝説だけに
画一化されてしまったというのは、カトリック教会の勢力拡大と密接な関係が
あったわけですね。
この『ダ・ヴィンチ・コード』も、原作・映画ともに
ボイコット運動などさまざまな物議をかもしてますが、
この辺の「イエス・キリストにまつわるタブー」ってやつは、
日本における「皇室にまつわるタブー」と少し似ているような気もします。
両者とももその陰には、「絶大な権力」ってものが絡んでいるわけですね。
よく「宗教は戦争のタネ」みたいなことが言われますが、
宗教自体は何も悪いものではないのです。
それが権力や、宗派という名の派閥とからんでくると、
悪しき物に化けてしまうだけで。
そんなことも考えたりしました。
それに、芸術作品やあらゆるものに、この「タブー」を象徴として
こっそりまぎれこませる、ということも、とても面白いと思いました。
この知識が頭の片隅にあれば、キリスト教にまつわる作品や映画など、
もっと楽しめそうな気がします。
「ダ・ヴィンチ・コード」を一読すれば、
「パッション」や「ミッション」「最後の誘惑」などのキリスト教映画も、
これからは一味違う見方ができるかもね。
というわけで、キリスト教にまつわるトリビアがもりだくさんのこの小説。
完全な娯楽作品と割り切った上でなら、
読んでおいても損はないと思います。
…しかし、主人公がトム・ハンクスってのは、ちょっとイメージ違うなあ(笑)
ダ・ヴィンチ・コード(上) | |
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