野菜の日/ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(05・英=米)

8月31日は「野菜の日」。

「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから、全国青果物商業協同組合連合会をはじめ9団体の関係組合が、
1983(昭和58)年に制定した記念日です。栄養たっぷりな野菜を再認識してもらうとともに、野菜のPRを目的にしています。


今日は、今月DVDが発売されたばかりのこの映画です!

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! スペシャル・エディションウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ! スペシャル・エディション
ニック・パーク スティーヴ・ボックス ピーター・サリス


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公式サイト
http://www.wandg.jp/teaser/index.html

ウォレスとグルミットが初お目見えしたのは、1989年の「チーズ・ホリデー」。
以降、「ペンギンに気をつけろ!」(93)、「危機一髪!」(95)、と30分前後の短編シリーズが作られてきました。
それから10年の歳月を経て、シリーズ初の長編化というわけですが、
ファンはいろいろ心配だったのよー。
長編になると、ウォレスとグルミット独特のよさが失われてしまうんじゃないかって。
それに尺だけは長くても、薄っぺらな商業作品になってしまったらガッカリですからね。

でも、今年度のアカデミー長編アニメーション賞を受賞したことからもわかるとおり出来は上々。
ファンも大満足だったのであります。

大満足の私は、もちろん上記DVDも買ったのですよ。
DVDは、アードマン・スタジオツアーなど、ファン垂涎の特典が満載です。
特に、映画監督のニック・パークとスティーブ・ボックスのコメンタリーが楽しい。
映画制作の苦労や裏話がたっぷり聞けますよ!

たとえば、今回の映画ではシリーズで初めてCGが取り入れられていますが、
それがどのシーンかも、コメンタリーを聞けばバッチリわかっちゃいますよ。
ちょっとだけタネあかしをすると、ウォレスに捕まったウサギたちが、捕獲機の中でフワフワ浮いているシーン。
映画館で見ているときは、機械から発生する光などはそりゃCGだと思ったけれど、
あのウサギたちも実はCGとは、言われてみないとなかなかわからないですよ。
だって、粘土についた指紋まで再現したっていうんですから…。

そんなわけで、今回のストーリーはウォレスとグルミットのウサギを巡る冒険です。
巨大野菜コンテストを控えたウォレスとグルミットは、野菜の敵・ウサギ退治の商売を始めるのですが、ウォレスの発明品のおかげで巨大モンスターが誕生してしまう…
という、監督いわく「世界初のベジタリアン・ホラー」となっています(笑)。
そのモンスターとは、ウサギ男(草食)。もちろん、肉食・狼男のパロディです。

作品中には狼男を始め、クラシックなホラー映画のパロディが盛りだくさんで、
大人の映画ファンを大いに笑わせてくれます。
ちなみに巨大ウサギの登場シーンは、「狼男アメリカン」なんだとか。
(コメンタリーを聞いていると、監督たちのクラシック映画知識はハンパじゃない!)

それにハリウッド向け映画になっても、ウォレスとグルミットはあくまでもイギリス的。
村人たちの園芸好きもさることながら、過剰なまでの動物愛護、
スノッブな上流階級キャラなど、英国ネタが満載。

そうそう、害獣退治といってもウォレスは、捕獲したウサギたちを絶対殺さないんですよね。
全部家に連れて帰るもんだから、家中ウサギだらけというバカバカしさ(笑)。
世話に追われるのはもちろんわれらがグルミットで、当のウォレスは動物愛あふれるお嬢様、
レディ・トッティントンにちゃっかりモテちゃってます。

そして、レディ・トッティントンの婚約者でハンターのヴィクター公は、
徹底的に悪者として描かれます。たとえ害獣でも、殺すなんてもってのほかということですねえ。

だけど結局そんなローカルネタが世界中に受け入れられてしまうのは、
作品全体に優しさがあふれているからなんですね。
最終的には力よりも、優しい気持ちが勝利する。
そんなストーリーには、世界中の誰もがナットクです。

素直なストーリーライン+凝りまくったディテール。
わかりやすいお話に子供たちは喜び、ディテールに大人たちはほくそ笑む。これぞアニメ鑑賞の幸せ。
ここのところが、アカデミー賞の天下分け目となったんじゃないかなあと思います。

さて、ウォレスとグルミットは、次はどんな活躍を見せてくれるでしょうか。
…また何年待たされるかわからないけど、待っていようじゃありませんか。

【関連リンク】

紅茶の日/ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー
http://eigakinenbi.at.webry.info/200511/article_1.html

東京国際映画祭~ニック・パーク×宮崎駿『映画の企画あれこれ』
http://eigakinenbi.at.webry.info/200510/article_12.html

【補足】ニック・パーク監督×宮崎駿監督の対談
http://eigakinenbi.at.webry.info/200510/article_14.html

伊藤有壱&アードマンスタジオのマーリン・クロッシンガムトークショー
http://eigakinenbi.at.webry.info/200603/article_6.html



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この記事へのコメント

2006年09月19日 23:23
TBへのコメント有難う御座いました。
子供たちの感想は「なが~い」でした。
まだ4歳、3歳のチビ達には、ちょっと早かったですかね?
2006年09月21日 21:36
鉄蔵さん、こんにちは。
4歳と3歳のお子さんには、ちと長かったかもしれませんね。今度は「ペンギンに気をつけろ!」あたり見せてあげてはどうでしょう!? 今どきのお子さんは、何がお気に入りなんでしょうね。やっぱりアンパンマン?
2006年11月26日 18:58
TBとコメント、ありがとうございます♪
「世界初のベジタリアン・ホラー」とは、言い得て妙ですね。
最近やってるキムタクの「うさぎ男」のCMの元ネタというか発想のきっかけは、この映画だったのかもしれませんね(^^。
2006年11月26日 21:38
kiyotayokiさん、こんにちは!
キムタクのCM、私も絶対この映画が元ネタだと思います!!見るたび思い出しますもん…。
しかし、ウサギ男が司祭を襲うかと思いきや野菜だけ食べて逃げていったり、ホラーといいつつ優しさあふれる映画なんですよね。そういう温かさが大好きです。