宇宙の日/エイリアン(79・米)
9月12日は「宇宙の日」。
---宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない---
というのは、この映画の公開当時のキャッチコピーです!
当ブログでは「エイリアン2」のレビューは以前書いたのですが、「エイリアン」はまだでしたのでこの機会に。
こちらはリドリー・スコット監督のSFホラー作品。
「SFホラー」ってのは、この映画がこと始めなんじゃないかと思います。
私は残念ながらリアルタイムでは観ていないのですが、リアルで劇場鑑賞した人の話によると、ほんっとに怖かったそうです。
なんせ、誰が生き残るのか最後までわからなかったと。
それもそのはず、ヒロインのリプリーを演じたシガニー・ウィーバーは当時まだ無名の女優。
屈強な男どもがみんな殺られてしまって彼女一人が生き残る、という
今となっては王道のホラー・パターンも、おそらくこの映画が初めてじゃなかったでしょうか。
そしてその恐怖の元・宇宙生物エイリアンの造形&設定があまりにも秀逸だったことですね。
Designed by H.R.ギーガーのこの宇宙生物は映画史に残るキャラとなり、
最近はプレデターと戦うまでに(!?)
それはともかく、殺戮と繁殖のみを生存目的とするこのエイリアンは、史上最強&最悪の生物であることは間違いないでしょう。
そもそもの始まりは、宇宙輸送船ノストロモ号に乗り込んだ7人のメンバーが立ち寄った惑星で、
未知の宇宙生物のたくさんの卵を発見したことでした。
そこから突然1匹の幼虫が飛び出して、乗組員の一人ケイン(ジョン・ハート)の顔にはりつく…。
このシーン、ほんとにビックリしますね。心臓に悪いです…。
ところがこの幼虫、ほどなく死んで剥がれ落ちてしまい、ケインもぜんぜん無事。
やれやれ、ってんで、みんなで食事などしていると…。
…この次のシーンはほんとに衝撃的でしたねえ。
当時は観客もまだエイリアンの生態なんて知らないわけですから、まさかあんなことになるとは…。
しかし、幼虫(フェイス・ハガー)から変態をとげた赤ちゃんエイリアン、ちょっと可愛かったですよね。
あたりを見回してキー! とか鳴いちゃって。すぐ走ってどっか行っちゃいましたけど。
…あら、どっか行っちゃったら大変だわ!
というわけで、残りのメンバーは船内をエイリアン探索です。
電撃棒など持って気分はネズミ退治ですが、ブレット(ハリー・ディーン・スタントン)が発見したものは…。
あっという間に成長したエイリアンは、すでに強大な力を持っていたのでした。
一人また一人と犠牲になっていくノストロモ号乗組員。さあどうするどうなる…。
この映画に登場するエイリアンはたった一匹ですが、
生態がまったく未知数なのと、巧みに姿を隠し突如襲ってくるという手法の巧みさで、
姿ははっきりとは見えずとも、恐怖を盛りあげてくれるのでした。
さて、もうひとつこの映画を盛りあげてくれた大切な脇役は、ネコのジョーンズくん。
きゃー、エイリアンが出た!! …と思ったらネコだった、ってな具合に観客を驚かせる小道具の役割もするし、
追い詰められたリプリーがジョーンズを見つけて思わず微笑むシーンなどは、
なんともホッとさせてくれたりもします。
エイリアンとの最後の対決にリプリーが勝利できたのも、守るべきジョーンジィがいたからかもしれませんね。リプリーの精神的支えになっていたと思います。
だから「エイリアン2」でもしっかりジョーンズくんが出てきたときはうれしかったですね。
リプリーの孤独を唯一慰める存在。
しかしリプリーと共に57年後に蘇るなんて、もはや化け猫の域ですか(笑)。
というわけでジョーンズは、なんとも不思議な不死身猫なんですよね。
だから3作目で出てこないのが、どうも納得行かないなあ。
しかし考えてみれば輸送船に最初からネコを乗っけていくなんて、
最近話題のオフィス犬ならぬ会社猫ってことだったんでしょうか。
やっぱこの映画進んでるなあ(笑)。
あと、ノストロモ号のマザー・コンピューターが通称「おふくろ」(岡枝慎二訳)っていうのも良かったな。
リプリーが自爆装置を解除後も「あと○秒で爆発します」と死のアナウンスを続ける非情な「おふくろ」。
あそこはやっぱり「マザー!」じゃなくて「おふくろさん!」ですよね。
リプリーの絶望感が胸に迫るセリフだったのでした。
というわけでこの映画も↓
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科学技術庁(文部科学省)と文部省(文部科学省)宇宙科学研究所が1992(平成4)年に制定しました。
日付は一般公募で決められましたが、この日は1992(平成4)年に毛利衛がアメリカのスペースシャトル・エンデバーで、宇宙に飛び立った日です。
---宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない---
というのは、この映画の公開当時のキャッチコピーです!
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当ブログでは「エイリアン2」のレビューは以前書いたのですが、「エイリアン」はまだでしたのでこの機会に。
こちらはリドリー・スコット監督のSFホラー作品。
「SFホラー」ってのは、この映画がこと始めなんじゃないかと思います。
私は残念ながらリアルタイムでは観ていないのですが、リアルで劇場鑑賞した人の話によると、ほんっとに怖かったそうです。
なんせ、誰が生き残るのか最後までわからなかったと。
それもそのはず、ヒロインのリプリーを演じたシガニー・ウィーバーは当時まだ無名の女優。
屈強な男どもがみんな殺られてしまって彼女一人が生き残る、という
今となっては王道のホラー・パターンも、おそらくこの映画が初めてじゃなかったでしょうか。
そしてその恐怖の元・宇宙生物エイリアンの造形&設定があまりにも秀逸だったことですね。
Designed by H.R.ギーガーのこの宇宙生物は映画史に残るキャラとなり、
最近はプレデターと戦うまでに(!?)
それはともかく、殺戮と繁殖のみを生存目的とするこのエイリアンは、史上最強&最悪の生物であることは間違いないでしょう。
そもそもの始まりは、宇宙輸送船ノストロモ号に乗り込んだ7人のメンバーが立ち寄った惑星で、
未知の宇宙生物のたくさんの卵を発見したことでした。
そこから突然1匹の幼虫が飛び出して、乗組員の一人ケイン(ジョン・ハート)の顔にはりつく…。
このシーン、ほんとにビックリしますね。心臓に悪いです…。
ところがこの幼虫、ほどなく死んで剥がれ落ちてしまい、ケインもぜんぜん無事。
やれやれ、ってんで、みんなで食事などしていると…。
…この次のシーンはほんとに衝撃的でしたねえ。
当時は観客もまだエイリアンの生態なんて知らないわけですから、まさかあんなことになるとは…。
しかし、幼虫(フェイス・ハガー)から変態をとげた赤ちゃんエイリアン、ちょっと可愛かったですよね。
あたりを見回してキー! とか鳴いちゃって。すぐ走ってどっか行っちゃいましたけど。
…あら、どっか行っちゃったら大変だわ!
というわけで、残りのメンバーは船内をエイリアン探索です。
電撃棒など持って気分はネズミ退治ですが、ブレット(ハリー・ディーン・スタントン)が発見したものは…。
あっという間に成長したエイリアンは、すでに強大な力を持っていたのでした。
一人また一人と犠牲になっていくノストロモ号乗組員。さあどうするどうなる…。
この映画に登場するエイリアンはたった一匹ですが、
生態がまったく未知数なのと、巧みに姿を隠し突如襲ってくるという手法の巧みさで、
姿ははっきりとは見えずとも、恐怖を盛りあげてくれるのでした。
さて、もうひとつこの映画を盛りあげてくれた大切な脇役は、ネコのジョーンズくん。
きゃー、エイリアンが出た!! …と思ったらネコだった、ってな具合に観客を驚かせる小道具の役割もするし、
追い詰められたリプリーがジョーンズを見つけて思わず微笑むシーンなどは、
なんともホッとさせてくれたりもします。
エイリアンとの最後の対決にリプリーが勝利できたのも、守るべきジョーンジィがいたからかもしれませんね。リプリーの精神的支えになっていたと思います。
だから「エイリアン2」でもしっかりジョーンズくんが出てきたときはうれしかったですね。
リプリーの孤独を唯一慰める存在。
しかしリプリーと共に57年後に蘇るなんて、もはや化け猫の域ですか(笑)。
というわけでジョーンズは、なんとも不思議な不死身猫なんですよね。
だから3作目で出てこないのが、どうも納得行かないなあ。
しかし考えてみれば輸送船に最初からネコを乗っけていくなんて、
最近話題のオフィス犬ならぬ会社猫ってことだったんでしょうか。
やっぱこの映画進んでるなあ(笑)。
あと、ノストロモ号のマザー・コンピューターが通称「おふくろ」(岡枝慎二訳)っていうのも良かったな。
リプリーが自爆装置を解除後も「あと○秒で爆発します」と死のアナウンスを続ける非情な「おふくろ」。
あそこはやっぱり「マザー!」じゃなくて「おふくろさん!」ですよね。
リプリーの絶望感が胸に迫るセリフだったのでした。
というわけでこの映画も↓
★この映画は、公式映画検定「見るべき100本」に指定されています★
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この記事へのコメント
タイトルと全く関係無いコメントですがお許し下さいませ(汗
たくさんの情報が詰まっているブログなんですね。
私もブログ初心者として見習わなければ!
また遊びに来ます!
私はリアルタイムでもし見る機会があったとしても、怖くて観にいけなかったと思います。シガニー・ウィーバーの下着姿は、あからさまにサービスショットとしか思えませんよね(笑)。
岡枝先生のどの本をお求めだったのかしら?気になります!
ほんとよくできてます。心臓に悪いわ。
シガニー・ウィーバーの存在がなんといっても画面を引き締めていますよね。
私もびむさんみたいに本格的ではないけど、ときどき映画評書いてます。こちらにもぜひ遊びに来てくださいね。
kotanさんのブログにも遊びに行きますね。