上水道の日/レディ・イン・ザ・ウォーター(06・米)
10月17日は「上水道の日」。
今日は、水に関する新作映画のレビュー。
夜中のプールに現れる謎のレディ。
なんと彼女は、人類にある啓示を与えるためにやってきた「水の精」だったのです。
【映画公式サイト】
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/
予告編ではまるでホラー映画のような宣伝がされていましたが、
実際はおとぎ話をベースにした、幻想的な物語です。
スピリチュアルでもあり、サスペンスもあり。
M・ナイト・シャマラン監督の映画は、「シックス・センス」、
「アンプレイカブル」ときて、「アンブレイカブル」賞賛派の私は「サイン」でガッカリし、
ついに「ヴィレッジ」は観ずじまいで、今回のこの映画もあまり観る気はなかったんですが、
ちょうど昨日がワーナーマイカルシネマズの15周年記念サービスデイだったので、観に行ってみたわけです。
そんなわけなので、まったく期待していなかったのですが、思いのほか面白かった。
印象としては、「アンブレイカブル」のモチーフ「アメコミ」を「おとぎ話」に置き換えたような感じですかね。
おとぎ話に登場する、さまざまな役割を持つ人物が、少しずつ現実の人間に当てはまっていきます。
雑居アパートの管理人、クリーブランド(ポール・ジアマッティ)がある夜プールで出会った不思議な少女。
彼女は、本を書く人を探している、と言います。その彼女の名前は「ストーリー」。
「ストーリー」が「ライター」を探す……お話好き、本好きには、それだけでもうワクワクしてしまうオープニングです。
「ストーリー」の使命は、戦争が絶えない人類にある啓示を与え、再び水の世界に帰ること。
そのストーリーが完成しなければ、人類に未来はありません。
それに、水の精がひとたび陸にあがると、おそろしい怪物に命を狙われることになるのです。
はたしてクリーブランドとアパートの住人たちは、彼女を無事水の世界に帰してあげることができるのでしょうか…。
しかし唐突に現れる水の精と、おとぎ話を現実にあてはめていくやや強引な? 展開に、
拒否反応を起こしてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、映画全体がおとぎ話と割り切ってみると、どんどんそのストーリーと謎解きに引き込まれていきますよ。
「花様年華」のクリストファー・ドイルによる幻想的なカメラワークも、ミステリアスな気分を盛りあげます。
クライマックスとラストはなかなか感動ものです。
シャマラン監督が娘たちのために作ったおとぎ話。
その世界にわりと素直に入りこんでいた私は、これが本当のことだったらいいのに…と、
まさに子供のころ、大好きなおとぎ話を読んでもらった後のような感想を抱いたのでした。
このごろ悲しい事件ばっかりだよな…と、ちょっぴり世の中が嫌になってしまった人には、
ぜひおすすめしたい映画ですね。
*そしてこの映画は、この絵本をもって完成するらしい。興味津々。
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1887(明治20)年、横浜の市街地へ日本初の近代的上水道による給水が開始されました。
イギリスの工兵中佐パーマーの設計指導により、相模川から野毛山の貯水地へ引水し、市街地へ給水していました。
今日は、水に関する新作映画のレビュー。
夜中のプールに現れる謎のレディ。
なんと彼女は、人類にある啓示を与えるためにやってきた「水の精」だったのです。
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【映画公式サイト】
http://wwws.warnerbros.co.jp/ladyinthewater/
予告編ではまるでホラー映画のような宣伝がされていましたが、
実際はおとぎ話をベースにした、幻想的な物語です。
スピリチュアルでもあり、サスペンスもあり。
M・ナイト・シャマラン監督の映画は、「シックス・センス」、
「アンプレイカブル」ときて、「アンブレイカブル」賞賛派の私は「サイン」でガッカリし、
ついに「ヴィレッジ」は観ずじまいで、今回のこの映画もあまり観る気はなかったんですが、
ちょうど昨日がワーナーマイカルシネマズの15周年記念サービスデイだったので、観に行ってみたわけです。
そんなわけなので、まったく期待していなかったのですが、思いのほか面白かった。
印象としては、「アンブレイカブル」のモチーフ「アメコミ」を「おとぎ話」に置き換えたような感じですかね。
おとぎ話に登場する、さまざまな役割を持つ人物が、少しずつ現実の人間に当てはまっていきます。
雑居アパートの管理人、クリーブランド(ポール・ジアマッティ)がある夜プールで出会った不思議な少女。
彼女は、本を書く人を探している、と言います。その彼女の名前は「ストーリー」。
「ストーリー」が「ライター」を探す……お話好き、本好きには、それだけでもうワクワクしてしまうオープニングです。
「ストーリー」の使命は、戦争が絶えない人類にある啓示を与え、再び水の世界に帰ること。
そのストーリーが完成しなければ、人類に未来はありません。
それに、水の精がひとたび陸にあがると、おそろしい怪物に命を狙われることになるのです。
はたしてクリーブランドとアパートの住人たちは、彼女を無事水の世界に帰してあげることができるのでしょうか…。
しかし唐突に現れる水の精と、おとぎ話を現実にあてはめていくやや強引な? 展開に、
拒否反応を起こしてしまう人もいるかもしれませんね。
でも、映画全体がおとぎ話と割り切ってみると、どんどんそのストーリーと謎解きに引き込まれていきますよ。
「花様年華」のクリストファー・ドイルによる幻想的なカメラワークも、ミステリアスな気分を盛りあげます。
クライマックスとラストはなかなか感動ものです。
シャマラン監督が娘たちのために作ったおとぎ話。
その世界にわりと素直に入りこんでいた私は、これが本当のことだったらいいのに…と、
まさに子供のころ、大好きなおとぎ話を読んでもらった後のような感想を抱いたのでした。
このごろ悲しい事件ばっかりだよな…と、ちょっぴり世の中が嫌になってしまった人には、
ぜひおすすめしたい映画ですね。
*そしてこの映画は、この絵本をもって完成するらしい。興味津々。
![]() | レディ・イン・ザ・ウォーター 眠れないベッドタイム・ストーリー M.ナイト・シャマラン 鏡 リュウジ by G-Tools |
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