妄執、異形の人々
渋谷のシネマヴェーラという名画座で、
「妄執、異形の人々Ⅱ」という特集上映が。
これがまた、非常に映画ファンの心をくすぐるラインナップ。
充実のラインナップはこちら
中でも、戸塚ヨットスクール校長をなぜか伊東四朗が演じた
お蔵入り映画「スパルタの海」が本邦初公開というので、
これは行かねばと思い、いそいそと出かけてみました。
あと野村芳太郎監督・渡瀬恒彦主演の「震える舌」も
前から見たかったし。
まずは9月22日、「スパルタの海」は「花嫁吸血魔」というC級映画と
二本立てでした。
二本立てで1400円という、おトクな料金ですよシネマヴェーラは♪
去年できたばかりの綺麗な映画館なので、
B級映画二本立てでもいかがわしさはないです(笑)。
今日は映画評論家によるトークショーもあるということで、
映画館はほぼ満員でした。
ほとんどが男客&一人客。こんな雰囲気の映画館ひさびさ~。
主演・池内淳子というだけがとりえの「花嫁吸血魔」で
思いっきり脱力した後は、トークショーをはさんでいよいよ
今回の目玉、「スパルタの海」上映です!
戸塚ヨットスクールの実態を描いた映画「スパルタの海」は、
1983年の東宝東和作品ですが、上映直前に校長の戸塚宏らが
生徒への傷害致死の疑いで逮捕されてしまい、
お蔵入りしてしまった幻の映画です。
しかし、その後「戸塚ヨットスクールを支援する会」が
東宝東和から権利を買い取り、DVD化しました。
それがやっとこさ今回の特集上映で初上映の運びとなったわけですが、
ちなみに「支援する会」の会長は石原慎太郎です。
(と、トークショーで解説があったとたん場内爆笑。)
しかも石原慎太郎、DVDのパッケージの解説で
「これは戸塚ヨットスクールの感動の軌跡を描いた
ドキュメンタリー映画だ」と
書いてるそうです。
伊東四朗が演じてるのにどこがドキュメンタリーやねん!?
さてさて映画のほうは、期待にたがわず、
場内失笑と爆笑の渦
80年代の香りがプンプンする「積み木くずし」風
不良少年たちが、ボコボコに殴られてヨットスクールに
拉致されていくオープニングから、
もう過激映像&セリフのオンパレード。
いやーもう、めちゃくちゃ面白かった!!!
あまりに面白かったので、映画の内容については、
また後の機会にでも詳しく書けたらと思います。
あー腹いて。
*そっとのぞいてみてごらん*
戸塚ヨットスクール
さて翌9月23日は、念願の「震える舌」を見に行ったわけですが、
その前に同時上映の「処女監禁」もきっちり見ました。
「処女監禁」は、1977年製作の
「東映ストーカー映画の金字塔」です!
(シネマヴェーラ特集上映パンフレットの解説によると)
・・・すごいエロ映画でした・・・
こんなの見たの初めてです・・・
いやー、勉強になりました。
しかし、こんなの一人で映画館で観たなんて人には言えない。
んで、若い頃の渡瀬恒彦萌え!の「震える舌」は、
・・・怖すぎて「萌え」どころじゃありませんでした・・・
こちらは1980年作、破傷風にかかってしまった幼い少女と
その両親の、地獄のような闘病生活を描いた作品。
破傷風の発作って、こんな恐ろしかったんですね・・・。
子役の演技リアルすぎ。
そして、最初から最後まで、一瞬も気の抜けないこの
恐怖演出はなんなのよ。
おかげで終始、背中がイスにはりつきっぱなしでした。
見終わったらぐったり疲れた・・・。
だけどただ怖い怖いだけの映画ではなくて、
親子の絆とは・・・ということにも思いを馳せられる
作品だったのが素敵でしたね。
怖さの中にも、ウルウルきました。
渡瀬恒彦の献身的なパパぶりに、やっぱり萌え。
いやーそれにしても、シネマヴェーラのこの特集は素敵!
去年もやってたのに、気づいてなかったのが悔やまれる。
東京国際映画祭よりも、よっぽど充実のラインナップ!
(どーして東京国際映画祭は、こういう映画ファンのツボをおさえた
特集が組めないんでしょうねー。年々つまらなくなる。)
シネマヴェーラ渋谷の「妄執、異形の人々Ⅱ」は、
10月12日まで続きまーす♪
「妄執、異形の人々Ⅱ」という特集上映が。
これがまた、非常に映画ファンの心をくすぐるラインナップ。
充実のラインナップはこちら
中でも、戸塚ヨットスクール校長をなぜか伊東四朗が演じた
お蔵入り映画「スパルタの海」が本邦初公開というので、
これは行かねばと思い、いそいそと出かけてみました。
あと野村芳太郎監督・渡瀬恒彦主演の「震える舌」も
前から見たかったし。
まずは9月22日、「スパルタの海」は「花嫁吸血魔」というC級映画と
二本立てでした。
二本立てで1400円という、おトクな料金ですよシネマヴェーラは♪
去年できたばかりの綺麗な映画館なので、
B級映画二本立てでもいかがわしさはないです(笑)。
今日は映画評論家によるトークショーもあるということで、
映画館はほぼ満員でした。
ほとんどが男客&一人客。こんな雰囲気の映画館ひさびさ~。
主演・池内淳子というだけがとりえの「花嫁吸血魔」で
思いっきり脱力した後は、トークショーをはさんでいよいよ
今回の目玉、「スパルタの海」上映です!
戸塚ヨットスクールの実態を描いた映画「スパルタの海」は、
1983年の東宝東和作品ですが、上映直前に校長の戸塚宏らが
生徒への傷害致死の疑いで逮捕されてしまい、
お蔵入りしてしまった幻の映画です。
しかし、その後「戸塚ヨットスクールを支援する会」が
東宝東和から権利を買い取り、DVD化しました。
それがやっとこさ今回の特集上映で初上映の運びとなったわけですが、
ちなみに「支援する会」の会長は石原慎太郎です。
(と、トークショーで解説があったとたん場内爆笑。)
しかも石原慎太郎、DVDのパッケージの解説で
「これは戸塚ヨットスクールの感動の軌跡を描いた
ドキュメンタリー映画だ」と
書いてるそうです。
伊東四朗が演じてるのにどこがドキュメンタリーやねん!?
さてさて映画のほうは、期待にたがわず、
場内失笑と爆笑の渦
80年代の香りがプンプンする「積み木くずし」風
不良少年たちが、ボコボコに殴られてヨットスクールに
拉致されていくオープニングから、
もう過激映像&セリフのオンパレード。
いやーもう、めちゃくちゃ面白かった!!!
あまりに面白かったので、映画の内容については、
また後の機会にでも詳しく書けたらと思います。
あー腹いて。
*そっとのぞいてみてごらん*
戸塚ヨットスクール
さて翌9月23日は、念願の「震える舌」を見に行ったわけですが、
その前に同時上映の「処女監禁」もきっちり見ました。
「処女監禁」は、1977年製作の
「東映ストーカー映画の金字塔」です!
(シネマヴェーラ特集上映パンフレットの解説によると)
・・・すごいエロ映画でした・・・
こんなの見たの初めてです・・・
いやー、勉強になりました。
しかし、こんなの一人で映画館で観たなんて人には言えない。
んで、若い頃の渡瀬恒彦萌え!の「震える舌」は、
・・・怖すぎて「萌え」どころじゃありませんでした・・・
こちらは1980年作、破傷風にかかってしまった幼い少女と
その両親の、地獄のような闘病生活を描いた作品。
破傷風の発作って、こんな恐ろしかったんですね・・・。
子役の演技リアルすぎ。
そして、最初から最後まで、一瞬も気の抜けないこの
恐怖演出はなんなのよ。
おかげで終始、背中がイスにはりつきっぱなしでした。
見終わったらぐったり疲れた・・・。
だけどただ怖い怖いだけの映画ではなくて、
親子の絆とは・・・ということにも思いを馳せられる
作品だったのが素敵でしたね。
怖さの中にも、ウルウルきました。
渡瀬恒彦の献身的なパパぶりに、やっぱり萌え。
いやーそれにしても、シネマヴェーラのこの特集は素敵!
去年もやってたのに、気づいてなかったのが悔やまれる。
東京国際映画祭よりも、よっぽど充実のラインナップ!
(どーして東京国際映画祭は、こういう映画ファンのツボをおさえた
特集が組めないんでしょうねー。年々つまらなくなる。)
シネマヴェーラ渋谷の「妄執、異形の人々Ⅱ」は、
10月12日まで続きまーす♪
この記事へのコメント
でも、「戸塚ヨ…」と石原氏、なるほど。わかりやすいですね。
石原氏は「俺は君の…」の宣伝と本当に参拝のため、知覧の慰霊祭に来ました。英霊に向かって「慎太郎です!」と叫んで話し始めました。期待してたほどスピーチは上手くなかったけど、そんなに偉そうな人でもなさそうでした。SPはすごいです。珍しいのでビデオを向けた瞬間にレンズ越しに目が合いました。あー、こわかったー。
そういや、今話題の相撲部屋のリンチ事件、戸塚ヨットと重なりますね。けっこう旬な時期に日の目を見たかもしれませんね、この映画。笑いながらも、子供の暴力や親子関係について、考えさせられるところもありましたからね。
有罪判決出る前だったんでしょうか???戸塚氏は今も元気で、靖国神社で講演会など開催されてるようですが。ひーっ!
伊東四朗が主演したいきさつはよくわからないけど、映画製作時はヨットスクールが肯定的に捉えられていた時期だったんでしょうね。
しかし映画でも、のっけから「あそこはもう一人死んでるんや!」って言いながらもスクールに入れる親、やっぱどうかしてます・・・。
「震える舌」って、「有名な割には見てない一本」じゃないですか??
私もご他聞にもれずなので、この機会にと思ったわけです。CM覚えてないんですけど、キワモノ映画と思われちゃったのかな。意外と家族愛ですよーあの映画は。
しかし、こんな映画レポではみんなにドン引きされるかも・・・と心配でしたが、暖かいコメントをいただきうれしいです(笑)。