潜水服は蝶の夢を見る

観ようかどうしようかなーと思っていたけど、
評判いいので観てきました。


潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】
角川エンタテインメント
2008-07-04


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突然の病で全身麻痺になりながらも、
まばたきだけで自伝をつづった男の物語。

どうして少し見るのを躊躇したかというと、
このシチュエーションが、昔の映画
「ジョニーは戦場に行った」を思い出させるからです。
この映画、私にとって「怖くて観られない一本」なのです。

「ジョニー」のほうも、戦争で身体のほとんどを失ったが
病床で意識だけははっきりしている若者が、
(こういう状態を「ロックトイン・シンドローム」
(閉じ込め症候群)というのですね。「潜水服~」で
初めて知りました)
青春を謳歌していた頃の自分を回想するという話ですね。

ジョニーが動かせるのはわずかに頭だけ。
どうしても言いたい一言を伝えるために
彼が考え出したコミュニケーション方法とは、
そして、その言葉とは・・・

え、観てないのにどうしてストーリーを知ってるのかって?
なんか昔、メタルバンドのミュージックビデオに
この映画が使われていたんですよ。
(メタリカの「ONE」ですね。思い出しました)
だからストーリーがラストまで分かっちゃったの。
分かっちゃったら、怖くて余計観られない・・・。
だって救いがなさ過ぎるのだもの・・・(泣)。

でもさすがに「ジョニー」ほど暗い話ではないだろうと思って、
「潜水服~」を見に行ってきました。
観終わったら、やっぱり少し重かった・・・。

作品中の大部分が、
全身麻痺になったドミニク(マチュー・アマルリック)の
視線で語られますから、
観ているほうもロックト・イン状態になったかのような
気持ちになります。うう、つらい。

そのドミニクの目線と、
車椅子のドミニクの全身をとらえた客観的なカメラと、
元気だった頃のドミニクの華やかなパリでの生活と、
そしてドミニクのイマジネーションの世界と、
それらが交錯して素晴らしい映像世界を繰り広げていきます。

優秀な言語療法士のアイデアのおかげで
まばたきによるコミュニケーションができるようになった
ドミニクは、本を書こうと決意するのでした。
イマジネーションを蝶のようにはばたかせて、
やりたくてもできないこと、
言いたくてもいえないことのすべてをその本に託して・・・

人間て、どんな状態になっても無限の可能性が
広がっているんですね。
ひとりの力じゃ何もできない、なんて言ってる場合では
ありませんね。

生きていることの素晴らしさを描いた映画ですので、
「ジョニー」ほど怖がらなくていいですね(笑)。
覚悟を決めて見に行けば、きっと心に残る秀作だと思います。

ドミニクの父親役を演じたマックス・フォン・シドーが
映画を引き締めてました。

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この記事へのコメント

2008年03月03日 21:45
「潜水服は蝶の夢を見る」って原題ですか?
いいタイトルですね。でもストーリーを思うと重たいです。
>「ジョニーは戦場に行った」
昔、私も見ました。よく覚えていませんが、重たかったですねえ。いやーいい意味でですけど。
2008年03月03日 22:13
調べてみたら、原題は「潜水服と蝶」みたいです。たぶん原作小説のタイトルが「潜水服は蝶の夢を見る」と翻訳されていたのだと思います。ほんと、いいタイトルですね。
「ジョニー」ですが私はいまだに観ていません。反戦映画の傑作ということなので観なければと思いますが、やっぱり怖くて観られません!メタリカのONEだけでもうトラウマです・・・。
ソナム
2008年03月05日 23:11
確かに辛い映画ですね。観る前から涙が出そうです。どんなに絶望的な状況でも人は生き抜くことができる、というのは、人間というイキモノが持ったテーマである、と、思っても、やはり悲しみを共有するのはキツイですね。(私も大人になった?^^?)
映画って、奥が深い…。
2008年03月06日 21:53
そうですね、身体が動かなくなった主人公の身になって涙…ですが、元気だった頃の華やかな生活と美食の日々はうらやましいとも思ったり。恋人と生牡蠣を食べまくるシーンなんて、フランスらしいなあと思いました。
でも彼には過去も現在も変わらず愛してくれる家族がいて、それは幸せなんだなあと。世の中もっと不幸な人もきっといますよね・・・。
クマノス
2008年10月23日 14:00
そういえばフランス映画なのにブイブイいわせているシーンは、日本のTVドラマより地味でしたね。そうなんですよね、パリって結構地味ですし。
とにかく人の核心をついた作品でした!
2008年10月29日 21:16
クマノスさん、こめんとありがとうございます。この映画、ラブシーンというより、カキを食べまくるシーンがなんかエロチックでしたね。欲望の発散というか。そういう表現がやっぱり、フランス映画はオシャレな気が。