おくりびと

モントリオール国際映画祭でグランプリを授賞。
アカデミー賞にも日本映画代表として出品、ということで、
話題のこの映画を見てきました。

B001Q2HNOWおくりびと [DVD]
本木雅弘, 広末涼子, 余 貴美子, 吉行和子, 滝田洋二郎
アミューズソフトエンタテインメント 2009-03-18

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本木雅弘のアイデアで生まれたというこの映画。
納棺師の仕事をぜひ映画にしてみたいということからだったそうです。

しかし年配のお客さんが多かったなー。
上映中は、前半は笑い声、そして後半はすすり泣きの声が
聞こえてきました。

とてもいい映画だと思いました。
納棺師のお仕事、モッくんの手際がとてもお見事です!
N&K(納棺)商会の社長、山崎務も名演だし。

モッくん演じる主人公の新米納棺士が、
「死体も見たことのない人間に、この仕事が勤まるのかな」
といいますが、それほど現代社会では、
死が遠いものになっていますよね。
日本は平和だし、祖父母とは一緒に暮らさないし。

でもそんな人の死という現実が、
この映画を見ていると、とても身近に感じられます。
死は実はすぐそばにあるんだな、と。

映画の中で、若い人の葬儀の場面が
たびたび出てくるのに驚かされます。
事故だったり自殺だったり病気だったり・・・。
葬式=老人みたいに勝手に思い込んでいるのは、
やはり心の中で、そのような不慮の死を
タブー死しているからかな。

でも納棺師のお仕事は老若関係なく、
粛々と進められていくんですよね。
それは、あらゆる死をありのままに受け入れて、
美しく送り出す儀式。
そんな納棺師の仕事を見ているうちに、
遺族も死を受け入れる心の準備が
少しずつできていくのかもしれない。

そんな崇高な仕事なのに、
世間では蔑視の対象らしいです。
思うに、死に関わる仕事は歴史的に、
被差別的な立場にある人たちが
担ってきたのではないでしょうか。
そんなことも伺われます。

また、人の嫌がる仕事って、
結局零細なところに回ってくるのねー、
という、社会構造なんかも垣間見えます。

この映画はそんな風に、死や死体や、
職業差別といういろんなタブーに挑戦しながらも、
見終わった後にさわやかな感動を残してくれる
素敵な作品です。

チェロ演奏家の夢が一瞬で破れて
故郷に退散したモッくんが、
求人募集の甘い言葉!?に
つられて出会った納棺師というお仕事。
それが天職になっていく不思議。
仕事との出会いも、男女の出会いに劣らず
異なもの味なものだったりして。
そんなことも思いました。

また、山崎務演じる社長が、
いつもグルメなものを食べているのが印象的でした。
フグの白子、おいしそう!
「死ぬ気になれなきゃ食うしかない。
食うならうまいほうがいい」
まったく同感です!

また、最後の笹野高史のセリフも
名セリフですよね。
ここには詳しくは書かないけれど、
死が身近に感じられなくなった今の私たちに、
とても大切なことを教えてくれる言葉だと思いました。

久石譲の音楽と、オーケストラやチェロの演奏も素晴らしいので、
ぜひ映画館で見るべき作品です!

「おくりびと」の映画詳細、映画館情報はこちら >>





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この記事へのコメント

ソナム
2008年10月08日 22:30
久し振りに心惹かれる映画です。
そういいつつ、行かなかったりして…。昨年の10月3連休は、熊本まで「特攻」見に行って「私たちの幸せな時間」にハマって帰ってきましたが、今年はどうしよう…。わざわざ他所の市まで行かなくても見られるから行かないかなあ…、と、普通、逆ですよね~。
2008年10月10日 21:57
近くの劇場へ猫も杓子も見に行っていると、むしろ足が遠のくなんてこともよくあることで。
でも、この映画は素直に見に行ったらいい映画だと思いますよ。モッくんと父親の確執なんかは、ちょっとよくあるパターンかなあなんて、見ているときは思ってたのですけど、見終わった後の気持ちがとってもさわやかで、結局好評価です。いろんな発見があると思いますよ。