誰も守ってくれない

B001L1C488誰も守ってくれない(OST)
村松崇継
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) 2009-01-21

by G-Tools


【公式サイト】
http://www.dare-mamo.jp/

モントリオール映画祭脚本賞受賞、で、
グランプリの「おくりびと」と、
賞を分けた形になってたんですね。注目の話題作です。

見ているうちに、
いろいろ怒りがこみあげてきますねー。
また日本のムラ社会な一面を見せつけられた
思いです。

ともかく日本って国は人権後進国だと思います。

「人殺しは死ぬべき」

「税金使って加害者の家族なんか守る必要があるのか」

「犯人の家族にも責任がある」

「加害者の人権を守ることは被害者への侮辱だ」

そんな考えが一般に浸透していて、
ときにはテレビ等でも馬鹿コメンテーターたちが
まことしやかに語ったりしていることが、
わが国の人権に対する無理解ぶりを露呈しています。


人権ってのは、そんなもんじゃないし。

みんなわかってないし。


そう、加害者側にいる人たちの痛みや悲しみを
誰もわかってくれない」ことが問題なのです。

・・・って、怒ってばっかりでもアレなんで、
少しは作品の内容の話をいたしましょう。

まるでドキュメンタリー映画のようなタッチで
描かれているこの作品。
そのせいか、松田龍平なんかも
自然な演技でとてもいい感じです。

松田龍平、どんどんお父さんに似てきますね。
「型破りで今風の刑事」なんて、
なんだかジーパン刑事を彷彿としちゃった。
ああ年齢がばれる。

佐藤浩市演じる刑事ですが、
犯人の妹(志田未来)を守ることになるのは、
今のところ警察しか、
その仕事をやる機関がないからだそうで。

まだ中学生の少女が、家族から引き離されて
たった一人で警察から
厳しい事情聴取をされるシーンには驚いたし、
疑問にも思いました。

こういう場合、
誰かサポートする人や機関がついて
しかるべきだと思うのですが。
これも日本の人権後進国たるゆえん・・・。
日本って国は、税金使って何をやっているんだあ。

また怒ってしまいました。さて、

この映画では、ネット社会の
醜悪な部分も描かれていました。
ネットの掲示板で、
未成年である加害者の顔写真がさらされ、
住所や家族の名前がさらされ・・・。

そんなこんなも怖かったですが、
何が怖かったって、オタクの人たちが盗撮の機材を
命がけで取り戻しに来るところが怖かった・・・
必死になったオタクには、佐藤浩市も
かないませんでした。

事件の被害者、加害者、警察、マスコミ、ネット社会。
現代社会をとりまく複雑な要素を織り込んだ、
まさに時代の鏡みたいな映画です。

そんな複雑な社会の中で、
私たちはどういう立ち位置でいたらいいのか。
誰を、何を、どうやって守ったらいいのか。
この映画から、その答えが見つかるかもしれません。

「誰も守ってくれない」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

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この記事へのコメント

2009年02月09日 15:10
ぷちごぶさたです。暖かい冬ですが風邪が胃腸の方にきてしまい、回復したものの食欲いまいちです。ぴむさんはインフルとかだいじょうぶですか?
この映画は知らなかったのですが、私がいつも思うのは「世間」の残酷さ無責任さです。いいたいことだけを言って、関係者が自殺したとしても誰も責任とらないんですよ。イライラするのであまりTVは見ません。(時間がないせいもあるけど)
松田龍平、佐藤浩市、、いいですよねぇ~
ぴむ
2009年02月10日 15:48
kotanさん、こんにちは。
テレビ見てるとイライラする気持ち、わかります。私もいわゆるゴールデンタイムはテレビつけてないです。もっぱらラジオ。

テレビのワイドショーまがいの報道番組もさることながら、ゴールデンタイムのバラエティー番組のあの予定調和的な雰囲気、みんなで空気を読みながら「へー」とか「かわいそうー」とか同じ反応をしましょう、しなきゃおかしいぞみたいな、ああいうのが大嫌いだからです。

責任取らない人たちに今度は裁判にまで参加させようってんだから、ますます日本はとんでもない方向に行きそうです。
ソナム
2009年02月10日 22:46
お久しぶりです^^
映画には疎いので、気持ち玉「驚いた」です。
こういう問題提起をしている分野があるということで、日本には希望があると思います。
2009年02月12日 21:08
ソナムさん、こんにちは。
監督・脚本の君塚良一は、「踊る大走査線」などエンタメ派かと思ったら、去年はドラマ「はだしのゲン」の脚本を書いたりと、なかなか社会派だったんですね。

ずっと前にレビューを書いた、小林政広監督の「バッシング」でも、マスコミと世間の無責任なバッシングのせいで、家族の一人が自殺してしまいます。まだまだ、こういうところに眼を向ける監督が少なくないってところに、救いがあるような気がします。
2009年03月18日 12:41
TB、ありがとうございましたm(__)m
日毎にオヤジに似てくる龍平ですが、
TVの方のヤク中の際の顔がまたクリソツ
でした。
どちらかと言うとTVバージョンのほうが
良かったような気がします。
TB何度か試みたのですが、反映しません
でした。URL欄に残しておきますね。
2009年03月24日 20:31
cyazさん、トラックバックの件、反映が遅れてすみませんでした。いつもありがとうございます。
テレビバージョンは見逃してしまいました。
ぜひ再放送してほしいです!
マル
2009年11月03日 17:37
DVDで鑑賞してたら、途中のシーンで刑事と少女が車でペンションに向うシーンで道路の右側から女の人が横切ります。見てはいけないものをみてしまった感じですが。
2009年11月04日 20:26
マルさん、コメントありがとうございます。
細かいシーンはもう忘れてしまったのですが、
ストーリーとはぜんぜん関係ない女性なんでしょうか。まさか霊とかじゃないですよね・・・。もしそうだったら怖いです・・・。
やっぱりDVDだといろんなことに気がつくんですね。最近はテレビも液晶大画面で、ほんと、見なくていいものまで見えちゃう気もしますね。
2009年11月20日 07:58
おはようございます!
昨日やっと見た作品です。
色々と驚きの連続と、スピーディな展開で。あっという間でした!
ほんとたくさん考えさせられました。
2009年11月20日 21:36
マキサさんこんにちは!
見ごたえのある映画ですよね。
しかし、マスコミをあそこまで暴走させ、ネットで人を追い詰めているのは誰なのかということを考えると、世間や人間というものの怖さを考えてしまいますね。裁判員制度では、裁判に一般市民の感覚を取り入れるというけれど、一般市民の感覚こそ偏見のかたまりで、とんでもないものだと私は考えてしまいます。