アカデミー賞は「ハートロッカー」ですか
きのうアカデミー賞の発表がありましたね。
「アバター」VS「ハートロッカー」の元夫婦対決は、
「ハートロッカー」の勝利に終わったようで。
「ハートロッカー」、アカデミー賞の前日に見に行ったんですよ。
シネコンの中でも比較的小さいスクリーンで上映されてましたが、
今週末からは拡大上映でしょうねー。
2004年当時の、イラク戦争の爆発処理担当の
兵士たちの奮闘を描いています。
しかし、なんですなあ、
ひたすら爆発してるばっかりの映画でした。
これが作品賞で、いいのかアメリカ!?
イラク戦争の現場については、報道が規制されているのか、
テレビ報道等ぜんぜんされてこなかった気がしますから、
その現場をリアルに見せてくれたことは、
価値あることだとは思うものの。
主人公のジェームズ(ジェレミー・レナー) は
爆発物処理にかけては超人的な腕前の持ち主なわけですが、
言ってみれば爆弾オタクで、
危険な状況であればあるほど、
やってみたくってしょうがない。(笑)。
そういう一人のジャンキーの話だと思ってみれば
面白いのかもしれないけど、
そこまで人物描写も深くないし。
それに、アメリカ兵があんなにも
イラクの人たちに紳士的に接しているなんて、
ちょっとウソくさい気もするし。
テロリストと民間人の区別が全くつかない状況の中で、
爆弾を腹に巻いたイラク人が突然現れたら、
射殺して終わり、なんじゃないんかいな。実際問題として。
なあんか、リアルといいつつ、巧みにアメリカにとって、
都合のいい映画になっているような。
同じく侵略国の側から戦争の現場を描いた
「戦場でワルツを」
の深みに比べたら、ぜんぜん見劣りしてしまいます。
本当にアメリカ兵が紳士なら、
現在の紛争状態がすっかり終結した後も、
ずーと爆弾処理は続けてほしいもの。
なんかまだイラクには、アメリカの不発弾が
いっぱい残っているらしいですから。
非人道的なクラスター爆弾とか。
で、何の罪もない現地の子供が吹っ飛ばされちゃったりとか
するのかもしれません。
こっちの処理も、よろしくお願いしまーす!
この作品がアカデミー作品賞を受賞したってことで、
アメリカはイラク戦争を反省するところまでは
まだ全然いってないんだなあと思いました。
と、なんだか辛口批評になってしまいましたが、
リアルな戦争映画が好きな人は楽しめると思いますよ。
しかし、なんだかなあー。
「ハート・ロッカー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
「アバター」VS「ハートロッカー」の元夫婦対決は、
「ハートロッカー」の勝利に終わったようで。
「ハートロッカー」、アカデミー賞の前日に見に行ったんですよ。
シネコンの中でも比較的小さいスクリーンで上映されてましたが、
今週末からは拡大上映でしょうねー。
![]() | The Hurt Locker Original Soundtrack Lakeshore Records 2010-01-19 by G-Tools |
2004年当時の、イラク戦争の爆発処理担当の
兵士たちの奮闘を描いています。
しかし、なんですなあ、
ひたすら爆発してるばっかりの映画でした。
これが作品賞で、いいのかアメリカ!?
イラク戦争の現場については、報道が規制されているのか、
テレビ報道等ぜんぜんされてこなかった気がしますから、
その現場をリアルに見せてくれたことは、
価値あることだとは思うものの。
主人公のジェームズ(ジェレミー・レナー) は
爆発物処理にかけては超人的な腕前の持ち主なわけですが、
言ってみれば爆弾オタクで、
危険な状況であればあるほど、
やってみたくってしょうがない。(笑)。
そういう一人のジャンキーの話だと思ってみれば
面白いのかもしれないけど、
そこまで人物描写も深くないし。
それに、アメリカ兵があんなにも
イラクの人たちに紳士的に接しているなんて、
ちょっとウソくさい気もするし。
テロリストと民間人の区別が全くつかない状況の中で、
爆弾を腹に巻いたイラク人が突然現れたら、
射殺して終わり、なんじゃないんかいな。実際問題として。
なあんか、リアルといいつつ、巧みにアメリカにとって、
都合のいい映画になっているような。
同じく侵略国の側から戦争の現場を描いた
「戦場でワルツを」
の深みに比べたら、ぜんぜん見劣りしてしまいます。
本当にアメリカ兵が紳士なら、
現在の紛争状態がすっかり終結した後も、
ずーと爆弾処理は続けてほしいもの。
なんかまだイラクには、アメリカの不発弾が
いっぱい残っているらしいですから。
非人道的なクラスター爆弾とか。
で、何の罪もない現地の子供が吹っ飛ばされちゃったりとか
するのかもしれません。
こっちの処理も、よろしくお願いしまーす!
この作品がアカデミー作品賞を受賞したってことで、
アメリカはイラク戦争を反省するところまでは
まだ全然いってないんだなあと思いました。
と、なんだか辛口批評になってしまいましたが、
リアルな戦争映画が好きな人は楽しめると思いますよ。
しかし、なんだかなあー。

この記事へのコメント
記念日に合わせてというユニークなのにひかれて覗きましたです。(^^ゞ
今日、10日はミントの日とサボテンの日だそうで、語呂合わせですね。
アメリカ人は、謝ったら負けだと思ってますから、負けは認めることはあっても、過ちは認めないですよね。
今日は、「砂糖の日」でもあるみたいですね。これもごろ合わせ。
「ハートロッカー」の映画自体は、政治的なものでも何でもないので、素直にドキドキ感を楽しんだらいいのかもしれません。
が、アカデミー作品賞なら「インビクタス」や「プレシャス」みたいな感動的な作品のほうがよかったような気がしています。
この映画をみてない私が言うのもなんですが、アカデミー賞?なんじゃこりゃ?と思いました。
アカデミー賞受賞時のキャスリン・ビグロー監督の「兵隊さんありがとう」的なコメントも、なんじゃこりゃ?って感じでした。イラクの人の迷惑も考えずに、そんなこと言われても・・・。でもそれがアメリカ人の共通認識なんでしょうね。これならアバターが受賞したほうが健康的だったなあ。