グラン・トリノ
グラン・トリノ (クリント・イーストウッド 監督・主演) [DVD] | |
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イーストウッドの映画って、いまひとつ好きじゃない。
「ミリオン・ダラー・ベイビー」も、「硫黄島からの手紙」も、
「チェンジリング」も、いい映画なんだけど、どうも後味が悪い。
…なあんて思っている私のような人にもお勧めなのが
この映画です。
イーストウッドの映画なら、この先はたぶん、
こんな展開になるだろうな…。
そんな想像を実に心地よく裏切ってくれます。
観客のそんな気持ちまで読みきって作ったのだとしたら、
やっぱりイーストウッドはすごいゾ。
イーストウッドが人種差別主義者を演じると聞いたときは、
ちょっとドキッとしました。
「父親たちの星条旗」&「硫黄島の手紙」のときに、
スパイク・リー監督から
「どうして黒人兵士が出てこないのか」ってツッコミ入れられて
いたから。
この映画って、スパイク・リーへの意趣返しだったのかな?
いや、そんなヤボなことはしないか。
そんな差別主義者の頑固ジジイが、
お隣のアジア人一家のヘタレなニート少年と
ひょんなことから親しくなり、ある事件をきっかけに、
絆を深めていくことになります。
差別主義者も、ヘタレ少年も、絆が深まる中、
少しずつ変わっていきます。
その過程が、いいんだな。
以下ネタバレってほどでもないけど、いちおう反転モード
↓
衝撃のクライマックス・シーンからラストにかけては、
イーストウッドらしいハードボイルドな世界が
展開されるかと思いきや・・・
いや、やっぱり、ハードボイルドでしたよ!
レトロな愛車グラン・トリノの助手席に愛犬を乗せて、
ハイウェイをどこまでも走っていくなんて、
まさにハードボイルド小説の世界だものね。↑
そして、ラストに流れる音楽がまたとてもいいんですよね。
イーストウッドの渋い歌声が聴けるだけでなく、
ジェイミー・カラム作曲のメロディもとても美しいです。
(ジェイミー・カラム、私のお気に入りなんですよね)
二人の美声に酔いしれながら、映画の余韻に浸っちゃいました。
この映画と音楽の感動、ぜひ映画館で味わってください。

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