「レスラー」 

老いぼれレスラーには、80年代メタルがよく似合う、ってか。

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奇しくも先週土曜日にプロレスラーの三沢光晴さん
急死のニュースが飛び込んできて、
そんなタイミングで公開されたこの映画。
追悼ってわけではないけれど、観にいってきました。

しかしまさに、彼の追悼にはピッタリの映画なのでした。
泣けます。

80年代には人気絶頂だったけれど、
今となっては「あの人は今?」状態の
プロレスラーをあのミッキー・ロークが演じるなんて、
これはもう

説得力ありすぎ


ミッキー・ロークって、私にとっては、
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」や「ナインハーフ」の頃の
スッキリ・セクシーなイケメンのイメージが強いです。

しかし、例の「ネコパンチ・ボクシング試合事件」
以降は「もう知らないっ」って感じですっかり見放して忘れてたんで、
この映画、観るの勇気要りましたよー。
まったくもう、顔も体もボロボロで、別人じゃありませんか(泣)。
ああやっぱ、80年代はよかった・・・って
私でも言いたくなります。

それにしても、痛そうな映画でしたなー。
盛りを過ぎてもなお、地方巡業で細々と
試合を続けるランディ・"ザ・ラム"・ロビンソン(ミッキー・ローク)
の、老体に鞭打っての試合のシーンを
思いっきり寄ったカメラで撮っていくので、
プロレスの痛さがモロこっちにも
伝わってくるようでした。
いたたたた。

試合の後は全身ケガと打撲だらけ、
それを抑えるためと筋肉を維持するための
大量の薬の使用。
ひさしぶりに引退した仲間たちに会えば、
ほとんどみんな病人か障害者状態。

プロレスって過酷です。。。
八百長だとかショーだとかいって
低く見られることも多いけど、
それが「命をかけたショー」だと知ったら
もう誰も笑うことなんてできないですよね。。。

この映画、ストーリーは、よくあるパターンの話なのに、
この痛そうな描写が強烈なために、
説得力のあるものになっているような。

さらにこの映画のいいところは、主人公のランディが、もう徹底的に

ダメ人間ですわ

もうダメ人間すぎて、彼のことを好きなストリッパーのキャシディ
(マリサ・トメイ)が、
求愛されても思わずひいちゃう気持ちもわかります。
そりゃ、バツイチ再婚だったら、
もうちょっとマトモな相手選びたいもんねえ、女としては(笑)。

でもダメになってしまった自分の人生を
誰のせいにするでもなく、
自分でオトシマエをつけようとする姿が、
いいんですよね、ミッキー・ローク。

そんなプロレスラー、ランディ・ザ・ラムの
出場テーマソングがガンズ・アンド・ローゼスで、
映画のエンドクレジットでも、アクセル・ローズに特別の
感謝の意が表されてましたが、
アメリカのプロレスラーは、ガンズ命なんでしょうか。

それはもしかして、トラックの運ちゃんが
八代亜紀命なのと同様の現象なのでしょうか。
(違うって? スミマセン)

そんななつかしの80年代メタルに彩られたこの映画ですが、
ラストにふいに流れてくる
ブルース・スプリングスティーンの静かなテーマ曲に
またまたハートをわしづかみにされるのでした。
ミッキー・ロークのために、タダで提供したとか。
これまた泣けますね。。。


プロレスファンは120%楽しめると思うし、
そうでなくてもなかなか感動。
ターミネーター等の大作の陰に隠れて
いまいち話題になってないような気がしますが、
必見の名作です。見逃さないでー。

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