焼肉の日/ 息もできない (08・韓)

8 月 29 日は「焼肉の日」。

「やき(8)に(2)く(9)」の語呂合わせから、
全国焼肉協会が1993(平成5)年から実施しています。
各地社会への貢献と販売促進を目的とし、全国各地の加盟店が、
社会福祉施設などをお店に招待したり、出張バーベキューなどを実施しています。

いやー、毎日暑いですね。
今年のこの猛暑はどうなってんだ!
こんな暑い日に、焼肉の話題で恐縮です!
が、焼肉といえば韓国だ!
暑さに負けず、おすすめ韓国映画を紹介します!

「息もできない」

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公式サイト
http://www.bitters.co.jp/ikimodekinai/

3月にシネマライズで鑑賞したのですが、DVD まだ出ないのかな?
内外の評価も高いみたいですが、期待にたがわず、すごくいい映画でした!

「いい映画」というと、しみじみ感動するような映画を想像するかもしれませんが、
この映画は荒削りで斬新というか、心にグサッとくるというか、
そんな映画でした。涙するシーンももちろんあるのですが、
感傷というよりは、心に痛いんですよね・・・。
ともかく力のある映画です。

舞台はソウル。旅行に行ったことのある人なら、
見たことのある風景なんかも出てきます。
でも主人公が暮らすのは、そのソウルの中心にほど近いのに
都会の華やかさとは一線を隠した、貧しい人々の暮らす街なのです。

チンピラのサンフン(ヤン・イクチュン)と、
女子高生のヨニ(キム・コッピ)。
共に貧しさと暴力にさいなまれる境遇で暮らす二人が、
偶然に出会って、心を通わせていく。そんなお話なんですが、

このサンフンってヤツが、ともかく暴力的で。
相手が女性だろうと誰だろうと、すぐ殴るし。
暴力でしか自分を表現できない。そんなヤツなんです。

そんな怖い男に、物怖じもせず正面切って話ができるのが
日々、家庭内暴力にさいなまれているヨニ。
二人の初めての出会いのシーンは、とてもインパクト大で、
劇場では思わずあちこちから声が上がりましたね。
サンフンが吐いた唾が、たまたまヨニに、それから・・・
ちょっと衝撃的で、映画史上忘れられない出会いのシーンでしょう。

そんなある意味最悪な出会いをした二人が、
お互い共鳴するものを感じたのか、「友達以上恋人未満」な不思議な関係になり、
交流を深めていく様が、なんとも微笑ましかったりもするのですが、

サンフンの日常的な暴力が暴力を呼び、やがて悲劇が・・・。

主演のサンフンを演じているのは、監督のヤン・イクチュン自身。
すぐ暴力をふるう最低男のはずなのに、ずっと見ていると、
なんだか可愛く見えてくるような、不思議な魅力をたたえた主人公を
渾身の演技で演じています。

主人公が主人公だからして、暴力描写も多いのですが、
わりと品のある見せ方で、直接的な残虐シーンはほとんどないです。
キタノ映画みたいなのはどうも苦手な私も、ぜんぜん嫌悪感なく見られて、
描写がうまいと思いました。

夜の漢江のほとりでの、二人のシーンも、名シーンですよね。

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ほんと、新人監督が作ったとは思えない。
いや、新人監督だからこそ、こんなにもパワーのある映画が作れたのか。

貧困と忌まわしい家族のしがらみから逃れようとする二人の姿は、
韓国社会のある種の息苦しさを打ち破ろうとする若者の姿なのでしょうか。

日本社会にも息苦しいところはあると思いますが、
能天気な映画ばっかり作られているのはどういうことよ。
若者のエネルギーを爆発させたような、日本映画も見てみたいものです。



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