双子の日/戦慄の絆(88・加)

12月13日は「双子の日」。

1874(明治7)年のこの日、「双生児、三つ子出産の場合は、前産を兄姉と定む」
という太政官布告が出されました。それまでは、先に生まれた子が弟妹とされていました。


双子ネタの映画といえば、「タッチ」を観ないで、ぜひこっちを観てほしい(?!)

B00007B919戦慄の絆
ジェレミー・アイアンズ ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド ハイジ・フォン・パレスク


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・・・なんて言ったけど、とても一般ウケする映画ではございません。
なんたってデビッド・クローネンバーグ監督作品だし、
さらにクローネンバーグ大好きな私でさえ、劇場公開当時は
「イマイチ・・・」と思ってしまった作品です。

といっても劇場公開当時は「ザ・フライ」の後だったんで、
「ザ・フライ」的なわかりやすいエンタテインメントと
グロさを期待していたら、肩透かしを食らった格好です。

その内容とは。

ジェレミー・アイアンズ演じる双子の医者。
身も心も不思議な絆でつながれていた二人の微妙なバランスが、
同じ女性を愛したことによって、心身ともに崩壊してゆく・・・。


という、視覚よりも精神的にギリギリぐるサイコ・ホラー。
これ以降のクローネンバーグ作品をひととおり観た今、
改めて再見すればグッと評価があがるような気もするのですが・・・。

DVD(ビデオ)がレンタルショップにないっ!!


再見ならず。ああ残念。

今思えば、薬依存、精神の崩壊など、
後のクローネンバーグ諸作品につながるモチーフがしっかり出てきていた作品でした。
当時はジェレミー・アイアンズの一人二役の見事な演技&画面合成や、
赤い手術衣、クローネンバーグがデザインした奇妙な造形の手術道具など
表面的なことがまず話題になっていたりしたもんだから、
この映画の作品世界について、じっくり考察することもなく
「イマイチ」で片付けてしまった悔いが残るなあ。

まあ薬依存がテーマといえば「裸のランチ」にとどめを刺すし、
精神の崩壊については「スパイダー」のほうが秀逸ではないかと
思ってはいるのですが。

ちなみに原題は「Dead Ringers」といって、
「生き写し」という意味らしいです。
相手を自己と同一視するがゆえの精神の安定と崩壊・・・。

それを一人の女性を巡っての三角関係ドラマとして描いたところに、
この作品の弱点もあるのかもしれません。
精神世界よりも愛憎劇に傾きすぎちゃったんですね。
それがまあ、クローネンバーグファンとしてはもの足りない気が。

でもファンなら一見の価値があることも事実。
いや、ことによってはハマりますよ。
DVDが普及版で再発売になり、レンタルショップに行き渡ることを望みマス。

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