針供養/プルガサリ(85・北朝鮮)
2月8日は「針供養」。
と言われて思い出したのが、お針箱の中に入っていた可愛い怪獣。
実は北朝鮮の最終兵器!?
【評価ポイント】
…アマゾンの解説見てみたらすげー。
いきなり拉致監禁かよ! 怖すぎ!
ちなみに日本公開されたのは1998年。
北朝鮮の映画を見られるというだけでも貴重…
というわけで、劇場まで見に行きましたよ。
そういえばしばらく行ってないなー、キネカ大森。
将軍様御用達!!
詳しいストーリーについては、こちらのブログに素晴らしいレビューが!
ぜひご覧ください。↓
激突!将軍様VS大怪獣
金日成はたいへんな映画マニアだったそうで、
この怪獣映画もわざわざ日本から東宝特撮チームを招いて製作。
(映画好きには悪い人はいない、と思いたかった私は、
かなり複雑な気分です…。)
そしてこの映画のかなり有名なトリビアは、
怪獣プルガサリの中身が、ゴジラ役者として有名な薩摩剣八郎氏だということ。
かなり人間臭い悲劇の怪獣プルガサリを熱演しているのであります。
しかし映像といい話の作りといい、
どうみても1960~70年代の話なのに、85年製作って。
日本では着ぐるみ特撮怪獣映画は、すっかり飽きられていた時代であった。
そんな隙間に北朝鮮出張していたとは、東宝恐るべしです。
悲劇の怪獣プルガサリ…
大怪獣プルガサリは、最初はお針箱に入るくらい小さかったのです。
なんでかっていうと、反逆罪で投獄されていた鍛冶屋のじいさんが、
飯粒で作った人形だったから。
それがひょんなことから命を得るのですが、
この「ミニガサリ」が超キュート!
針をエサにして大きくなります。
そして巨大化したプルガサリは、
圧政に苦しむ農民たちの味方になって大暴れ!
悪い将軍は踏み潰しちゃう!
紫禁城だって壊しちゃうぞ!!
この辺は古きよき怪獣特撮映画の醍醐味が味わえて、
とても楽しいのであります。
ところが村に平和が訪れたとたん、
もてあまされて邪険に扱われだすプルガサリ…
人間って勝手なもんだ…悲しすぎる…
『かたあしだちょうのエルフ』を読んだときと同じくらい悲しいぞ!!

「プルガサリは消えてしまったけれど、悪い人間が支配する世の中になったとき、
きっとまた現れることだろう。」
…勝手に「妖怪人間ベム」の最終回みたいなエピローグを付け足してみました。
日本にもそろそろ、プルガサリが出現するかもしれないよ。
そして、身障者を邪魔者扱いするホテルの社長や、戦争神社にお参りする総理大臣や、
お金儲けのことばかり考えて「ホテルルワンダ」や「バッシング」みたいないい映画を
上映しない大きな映画会社を、踏み潰してしまうかもしれないよ。
…それにしても、私が当ブログの「お気に入りリスト」に入れさせてもらっている人たちの
この映画を見た率の高さはなんなんだ
みなさんさすがです…。
ほかにも見た方いたら、ぜひトラックバックくださいねえ~。
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【記念日と映画の366日リスト】
針供養は、地方や神社によっては12月8日に行われることもあります。
裁縫を1日慎み、古い糸や錆びた針、折れた針を豆腐やこんにゃくに刺して
神社に納めて針仕事の上達を祈ります。関東では浅草寺淡島堂が有名です。
と言われて思い出したのが、お針箱の中に入っていた可愛い怪獣。
実は北朝鮮の最終兵器!?
【評価ポイント】
…アマゾンの解説見てみたらすげー。
女優である夫人の崔銀姫ともども北朝鮮に拉致・監禁されていた
韓国の申相玉監督が85年に製作。
翌年、彼らが決死の脱出を果たしたため公開を阻まれ、
以後、長い間観ることのできなかった幻の怪獣映画。
いきなり拉致監禁かよ! 怖すぎ!
ちなみに日本公開されたのは1998年。
北朝鮮の映画を見られるというだけでも貴重…
というわけで、劇場まで見に行きましたよ。
そういえばしばらく行ってないなー、キネカ大森。
将軍様御用達!!
詳しいストーリーについては、こちらのブログに素晴らしいレビューが!
ぜひご覧ください。↓
激突!将軍様VS大怪獣
金日成はたいへんな映画マニアだったそうで、
この怪獣映画もわざわざ日本から東宝特撮チームを招いて製作。
(映画好きには悪い人はいない、と思いたかった私は、
かなり複雑な気分です…。)
そしてこの映画のかなり有名なトリビアは、
怪獣プルガサリの中身が、ゴジラ役者として有名な薩摩剣八郎氏だということ。
かなり人間臭い悲劇の怪獣プルガサリを熱演しているのであります。
しかし映像といい話の作りといい、
どうみても1960~70年代の話なのに、85年製作って。
日本では着ぐるみ特撮怪獣映画は、すっかり飽きられていた時代であった。
そんな隙間に北朝鮮出張していたとは、東宝恐るべしです。
悲劇の怪獣プルガサリ…
大怪獣プルガサリは、最初はお針箱に入るくらい小さかったのです。
なんでかっていうと、反逆罪で投獄されていた鍛冶屋のじいさんが、
飯粒で作った人形だったから。
それがひょんなことから命を得るのですが、
この「ミニガサリ」が超キュート!
針をエサにして大きくなります。
そして巨大化したプルガサリは、
圧政に苦しむ農民たちの味方になって大暴れ!
悪い将軍は踏み潰しちゃう!
紫禁城だって壊しちゃうぞ!!
この辺は古きよき怪獣特撮映画の醍醐味が味わえて、
とても楽しいのであります。
ところが村に平和が訪れたとたん、
もてあまされて邪険に扱われだすプルガサリ…
人間って勝手なもんだ…悲しすぎる…
『かたあしだちょうのエルフ』を読んだときと同じくらい悲しいぞ!!

「プルガサリは消えてしまったけれど、悪い人間が支配する世の中になったとき、
きっとまた現れることだろう。」
…勝手に「妖怪人間ベム」の最終回みたいなエピローグを付け足してみました。
日本にもそろそろ、プルガサリが出現するかもしれないよ。
そして、身障者を邪魔者扱いするホテルの社長や、戦争神社にお参りする総理大臣や、
お金儲けのことばかり考えて「ホテルルワンダ」や「バッシング」みたいないい映画を
上映しない大きな映画会社を、踏み潰してしまうかもしれないよ。
…それにしても、私が当ブログの「お気に入りリスト」に入れさせてもらっている人たちの
この映画を見た率の高さはなんなんだ
みなさんさすがです…。
ほかにも見た方いたら、ぜひトラックバックくださいねえ~。
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この記事へのコメント
ほんとに将軍様、よくこんな映画を撮らせたもんですねえ。脚本にダメだしとかしなかったんでしょうか…謎です。