拾得物の日/ククーシュカ ラップランドの妖精(02・露)

4月25日は「拾得物の日」。

1980(昭和55)年、東京・銀座で大貫久男さんが現金1億円を拾いました。
落し主は現れず、1億円は全額大貫さんの手に渡りました。


ジョギング中に1億円を見つけた大貫さん。もう亡くなったそうですね。
1億円なんてとってもうらやましいけど、大貫さんはマスコミに追いまわされて
大変な人生だったみたいです。大きな拾い物をすると、生活も人生も変わっちゃいますね。

さて今日は、記念日にかこつけて、新作レビューをしちゃいます。
とっても素敵な、ロシア映画の秀作を観たので・・・。
この映画のヒロインが拾ったものは、二人の男でしたよ。

ククーシュカ ラップランドの妖精
アレクサンドル・ロゴシュキン監督

さて、ネタバレはなしでいきましょうね。
昔、ロシアとフィンランドが戦争をしていたころ、ラップランドは戦場でした。
ある日、ロシア人とフィンランド人の逃亡兵が
ラップランドの原住民・サーミ人女性の家にかくまわれることになりますが、
3人はまったく言葉が通じません・・・。

もちろん敵同士の、ロシア人イワン(ヴィクトル・ブィチコフ)と
フィンランド人ヴェイッコ(ヴィッレ・ハーパサロ)。
戦争の愚かさに気づき、戦いをいっさい放棄することで
本当の自分の人生を取り戻そうと考えている若いヴェイッコに対し、
中年のイワンは、ヴェイッコのことをナチス兵だと思い込んだうえに、
隙あらば彼の命を狙います。

そんな緊張感をはらみながらも、
美しいというよりは厳しい自然と共存して暮らしている
サーミ人・アンニ(アンニ=クリスティーナ・ユーソ)のペースで
どこかのほほんとした共同生活が始まります。
お互いまったく話が通じていないのに、
3人の生活がそれなりに淡々と進んでいくところがオカシイ。

さてアンニが二人の厄介者をわざわざ拾って助けてやったのは、
素朴な親切心からかというと、実はそれだけではなかった模様。
特にアンニは、若くて体格のいいヴェイッコに興味津々。
薄汚れた格好はしていても、実は若く美しいアンニは、
夫を戦争にとられて、もう4年も独り暮らしだったのですから・・・。

欲望に忠実なアンニがまたいいですね。
しかしアンニを巡って、イワンのヴェイッコに対する
嫉妬心と憎悪にますます火がついて・・・。

そして、ある事件が起こります。
ここからの展開がまたイイ。

言葉が通じないがゆえの悲劇。
原住民のスピリチュアルな世界。
で、また、言葉が通じないがゆえに許せることもあったりして・・・

最後のオチも秀逸です。
戦争の愚かさ、生命の神秘・・・、
そんなメッセージが、のどかなユーモアと共にしみじみ心に広がってくる秀作でした。

みなさんも機会があれば、ぜひ劇場でご覧ください。
東京以外の地域では、これから順次公開みたいですよ。
詳しくは公式サイトで。
http://kukushka.jp/theaters.html


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この記事へのコメント

2006年04月27日 02:12
TBどうもです。素朴で人間味溢れててとても面白かったですね。
2006年04月29日 23:47
atsushi_009さん、コメントありがとうございます。
アメリカ映画にも邦画にもない、独特のテンポが心地よかったですよね。すごく好きになった映画でした。